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未来をつくる図書館 岩波新書 新赤版

菅谷明子著

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004308379
ISBN 10 : 4004308372
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2003
Japan

Content Description

起業や芸術の支援、医療情報などが充実したニューヨーク公共図書館。地域密着の運営、独自のイベントやITを活用した情報提供は、どのようにして可能なのか。市民の力を伸ばす「情報インフラ」とは何かを考える。

【著者紹介】
菅谷明子著 : 1963年北海道に生まれる。カナダ留学などを経て、米ニュース雑誌『ニューズウィーク』の日本版スタッフとなる。1996年ニューヨークのコロンビア大学大学院にて修士号取得(国際メディア、コミュニケーション専攻)。1997年在米ジャーナリストとして、メディアと公共空間、インターネットと市民社会などをテーマに取材・執筆活動を始める。2000年東京大学、武蔵野美術大学、早稲田大学にて非常勤講師。現在、経済産業研究所(RIETI)研究員。「進化する図書館の会」運営委員、「ビジネス支援図書館推進協議会」副会長、東京大学大学院情報学環「MELL(メディア表現、学びとリテラシー)プロジェクト」プロジェクトリーダーなどもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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公共の図書館と聞いて何を思い浮かべるだろ...

投稿日:2021/03/01 (月)

公共の図書館と聞いて何を思い浮かべるだろうか。寂れた寂しげな空間?いつも貸出中のベストセラー小説が借りられない場所?使いたいがアクセスの悪いところ?図書館にもつイメージは人によって様々だと思われるが、おそらくある程度はその役割がよくわからない、また役割があったとして、それが実際にはたされているのかもわからないというイメージも一定程度存在しているのではないだろうか。本書はニューヨークの優良事例を紹介するもので、ネガティブなイメージを払拭する内容となっている。もちろん、多くの制約から外国の事例をもって日本でも同じように運営できるわけではないのだが、図書館の「未来像」や「理想像」をイメージさせてくれる一冊となっている。

ai さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    ニューヨーク公共図書館の先進性を詳細に紹介。「図書館への恩返し」として、多くの市民、篤志家が寄付をすることで成り立っているアメリカの図書館がうらやましかった。片や、日本は、窓口スタッフなどを”民営化”という名の下で委託会社に外注し、人件費を抑えられた多くの人たちに支えられて図書館が成り立っているのが現状だ。

  • WATA

    ニューヨークの公共図書館の紹介本。2003年の本だが、10年後の今読んでも「ニューヨークの図書館は進んでるなぁ」と感じる内容。特に羨ましいのは、図書館が知識のお悩みなんでも相談所になっていること。例えば失業中の人のために近隣の就職情報が集められていたり、起業したい人向けにビジネス講座を開催していたり、移民の人向けに英語学習用ソフトが入ったコンピュータが用意されていたり…などなど。日本の図書館サービスも年々向上しているが、この本を読むと、こういった知恵の提供に関する部分にはまだまだ改善の余地があると感じる。

  • 佐島楓

    アメリカの図書館司書の高い専門性と、同じく市民の情報資源利用能力に驚いた。特に医療機関と司書が連携して医療情報を提供するなど、日本の体制ではおおよそ考えられるものではない。この本が出版されてから16年ほど経つが、ネット環境こそ大幅に改善され、データベース完備の図書館が(大きな規模のところでは)ほとんどとなった。しかし、今度はその活用法が必ずしも周知されていない。日本の図書館利用教育の必要性を強く考えさせられる本であった。偶然古本屋さんで購入、この本と出会えてよかった。

  • アキ

    映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を観る前に本書で予習。2頭のライオン像が出迎える本館は1911年設立。人口800万人のNYに公共図書館は全89館。年間予算は約336億円。その多くは寄付による。そして3700人のスタッフ。その特徴は市民の才能を芽吹かせるシステムにある。ビジネスを支援するSIBLも、舞台芸術を支援する舞台芸術図書館も、要はユーザーとコレクションをつなぐ優秀な司書の存在。日本の図書館は「無料貸本屋」と揶揄されている。まずは優秀な司書の存在が不可欠ではないか。民主主義を守る砦だ→

  • さぜん

    日本の公共図書館との違いに愕然。お国柄もあるけど、同じ思想、視点で図書館の役割や意義を考える事は出来るのでは?ビジネス支援は景気の打開策に、読書推進は教育問題に、医療情報は予防医学にと様々な課題解決に結びつきそうなのに。著者が本作で問題提起をしたのが2003年。20年経ってもデジタル化もネットワーク化も人材育成もどれだけ進んだのか?もっと日本の図書館事情を知るべき。映画「ニューヨーク公共図書館 」も観たい。

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