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ISBN 10 : 400025667X
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二〇世紀とは、アメリカがリベラルな秩序形成を目指した時代だとされている。しかし、その「リベラル」とは、いったいどのような性格のものだったのだろうか。一九四五年から七四年までの日本、ヴェトナム、インドネシア、中国をめぐるアメリカのアジア政策を、冷戦下でのコラボレーター育成に着目しつつ詳細に読み解くことで浮かび上がってきたのは、反自由主義を包摂した「非公式帝国」としてのアメリカの実像であった。日本の対米協力の実態をも明らかにする、緻密な戦史研究の集大成。
目次 : 序章 アメリカの戦後秩序形成とその特徴/ 第1章 アメリカの秩序形成(1)―北東アジア/ 第2章 アメリカの秩序形成(2)―東南アジアと南アジア/ 第3章 アメリカの対日政策と吉田親米政権の樹立―「交渉されたヘゲモニー」/ 第4章 「核密約」と日米安保体制―対米依存の構造の源流/ 第5章 ヴェトナム戦争と沖縄返還の代償―一九六五‐六八年/ 第6章 冷戦秩序の変容とジョンソン政権のインドネシア政策―一九六四‐六八年/ 第7章 ニクソン政権の米中和解イニシアティブ―一九六九‐七四年
【著者紹介】
菅英輝 : 1942年生まれ。九州大学名誉教授、京都外国語大学客員教授。専門はアメリカ政治外交論、国際関係論。オレゴン大学政治学科卒業、ポートランド大学大学院政治学修士課程修了、コネチカット大学大学院博士課程修了。法学博士(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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