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チバニアンと地磁気逆転(仮)地球の磁場はなぜ逆転するのか ブルーバックス

菅沼悠介

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065192436
ISBN 10 : 4065192439
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

地質年代「チバニアン」―地球史に、初めて日本の地名が刻まれた。その決め手となったのは、千葉の地層から見つかった「地磁気逆転」の痕跡。かつて地球には、磁石が南を指す時代があったのだ。なぜ地磁気は逆転するのか。次はいつなのか。そのとき、地球はどうなってしまうのか。最新研究で、地球科学最大の謎にどこまで迫れるか?磁石の発見からチバニアン誕生までを紐解く!

目次 : 第1章 磁石が指す先には―磁石と地磁気の発見/ 第2章 地磁気の起源―なぜ地球には磁場が存在するのか/ 第3章 地磁気逆転の発見―世界の常識を覆した学説/ 第4章 変動する地磁気―逆転の「前兆」はつかめるか/ 第5章 宇宙からの手紙―それが、謎を解くヒントだった/ 第6章 地磁気逆転の謎は解けるのか―なぜ起きるのか、次はいつか/ 第7章 地磁気逆転とチバニアン―その地層が、地球史に名を刻むまで

【著者紹介】
菅沼悠介 : 1977年、長野県生まれ。2000年、茨城大学理学部卒業。2002年、東京都立大学大学院理学研究科修士課程、2005年、東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。博士(理学)。産業技術総合研究所ポスドク研究員、東京大学大学院理学系研究科特任助教、国立極地研究所助教などを経て、2016年より同研究所地圏研究グループ准教授。専門分野は、地質学、古地磁気学。海や湖の地層や氷河地形などから過去の地球環境の変動メカニズムを解明することを目指している。過去6回の南極調査と、南極氷床上で150日以上のキャンプ経験を持つ。千葉県市原市の地層「千葉セクション」のGSSP認定と地質年代「チバニアン」の誕生を推進した研究グループの中心メンバーで、GSSP申請の論文執筆責任者をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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地質年代に初めて日本の地名が採用されたと...

投稿日:2021/04/11 (日)

地質年代に初めて日本の地名が採用されたとして一躍話題になった 「チバニアン」ですが、その「チバニアン」を深く知ることが地磁気逆転の謎を解くのにとても重要であるということがよくわかりました。初学者向けですが、地学の知識があればなお理解しやすいと思いました。

Ein さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    本年1月、世界共通の地質年代として初めて日本地名由来の「チバニアン」が登録された。本書は登録申請論文執筆責任者が、その核心テーマの”地磁気逆転”について基本から丁寧かつ簡潔に解説。そもそも何故、地球には地磁気があるのか?16Cのギルーバートから現在の地球ダイナモ理論まで説明。過去の地質時代、地磁気は何度も逆転(南北反転)を繰り返しており、その最後の逆転(松山ーブルン境界)の証拠が千葉の養老川沿いの地層において、高精度の放射年代測定(炭素14、ベリリウム10等による)記録と共に得られ77万年前と求められた。

  • 小鈴

    面白かった!!!「チバニアン」を理解することは、地球科学の歴史と地磁気逆転の謎を追いかけることだ。磁石の話から始まり、地磁気の起源、地磁気逆転の発見を優しく解説する。北極と地磁気北極はわずかにずれているが、なんと過去に何度も地磁気の北極南極が逆転しているのだ。地磁気の考古学は測定の進化の歴史であり、90年代以降に多分野からの知見も踏まえて地磁気逆転現象が明らかになりつつある。チバニアンはもっとも最近の地磁気逆転の痕跡を残した地層なのだ。地球は地磁気があることで磁場があり太陽風などから守られているのだ。

  • 宇宙猫

    ★★★ チバニアンの価値を説明する為、磁石、地磁気、鉱物に残る磁気の痕跡、地層に残る宇宙線の量の痕跡、それらから地磁気逆転時期が分かると、体系的にとても分かり易く書かれている。内容はほぼ知っていたけど、つなげて説明されるとチバニアンの価値がとても良く分かって面白かった。

  • アナーキー靴下

    チバニアンの重要さの前提知識でもある地磁気逆転を説明するため、古地磁気学の基礎から丁寧に、難しくなりすぎないよう教えてくれる本。個別のテーマについてさらに深く知りたい人に向けた参考図書の紹介や、古地磁気学研究できる大学・機関を載せてくれていたりと、未来の研究者につなげたいという熱い思いを感じる。高校地学でさえ苦手だった私には難しい内容だったが、随所に図やデータを付記した見せ方や具体的な説明は堅実で素晴らしく、高校時代の先生がこれくらいわかりやすく地学を教えていてくれたならと、折りにつけ思ってしまった。

  • はちめ

    地磁気とは何かということと地磁気逆転について詳しくかつ分かりやすく記述されている。特に火山噴火物などが地磁気情報を記録できる仕組みを初めて理解できた。 地磁気学の分野における日本人研究者の成果や渡り鳥が地磁気情報をを利用していることなど、トピックス的情報も豊富で読んでいて楽しかった。 チバニアン認定申請に際して妨害行動を行った団体についてはさらりと触れただけにしたのも好感が持てる。 著者は初心者に対して分かりやすく記述するという面で文章力があると考えられるので、引き続き関連書を書いてほしい。☆☆☆☆★

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