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擬傷の鳥はつかまらない 新潮文庫

荻堂顕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101057415
ISBN 10 : 4101057419
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

訳ありの依頼者へ名義を貸し、別人へと変える「?の仕立て屋」を生業とするサチ。ある日、彼女のもとへ大金を持った二人の少女が訪ねてくる。その数日後、片方の少女が謎の死を遂げた。サチは残された少女を逃がすべく、事件の鍵を握る男を探し始める。次第に明らかとなる驚愕の真相。命を懸けた騙し合いの果て、最後に笑うのは一体誰だ。ミステリ界を牽引する若き鬼才、衝撃のデビュー作。

【著者紹介】
荻堂顕 : 1994(平成6)年生れ。東京都出身。早稲田大学文化構想学部を卒業後、様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続ける。2020(令和2)年、『擬傷の鳥はつかまらない』で新潮ミステリー大賞受賞。’23年『ループ・オブ・ザ・コード』で山本周五郎賞候補、’24年『不夜島』で日本推理作家協会賞受賞、同年『飽くなき地景』で直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • *takahiro✩

    いかにも若い方が書いた本という印象ですが面白かったです。前半の品川埠頭の前まではハードボイルドで息をつかせず一気。後半は少し心配した展開の部分もありましたが持ち直して納得のフィナーレ。説明が多いのと突然突拍子もない話があったりするのがまだ作家業に慣れてない感じなのでしょうか。タイトルにもう一工夫欲しいのと表紙のデザインは出版社にもっともっと頑張ってもらいたいと思いました。

  • きゅうくつ

    ハードボイルド調からのまさかのファンタジー。戸惑いはしたものの、意外とすんなり受け容れ、むしろそれどころか没入。なかなかのページターナーだった。作者の他の作品も楽しみ!

  • しい太

    「逃がし屋」の女性が少女二人に仕事を依頼されたところから始まるハードボイルドなサスペンス……ではなく、主人公の地に足のついた仕事ぶりと実際に彼女が行使する能力の不思議さのアンバランスに魅かれる一編。まとまりの良い物語を求めるなら正直この作品は違うんだけど、なんというかハードに振る舞う主人公の(自分ではエゴだと思ってそうだけど)無私な優しさがいい。他人に対する眼差しが常に繊細で、久保寺に対する面倒見の良さなんかもはやおかしいでしょ。もしかしたら作者自身の性分なのかもしれないが……。

  • 雪だるま

    ミステリーよりもファンタジーよりなのか。 きれいな世界にいてもいずれはやっていけなくなりそう

  • すいそ・はいどろ

    文章は上手いし、読みやすいのでリーダビリテイは高い。ファンタジー的な設定とミステリの融合も悪くはない。ただ終盤の心の動きや超自然的なものが発生する条件の説明が少し長過ぎて、せっかくのスピード感が損なわれていた。イイ言葉を使いたい気持ちが少し強すぎる気がします。

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