もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで 角川文庫

荻原規子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041089897
ISBN 10 : 4041089891
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
追加情報
:
240p;15

内容詳細

「RDGシリーズ」で人気の著者が、自身の“ファンタジーのDNA”を育んだ名作を紹介。『赤毛のアン』の日常と『枕草子』の宮廷生活の描き方に共通するものとは。古代中国を思わせる小野不由美の「十二国記」に西洋の児童文学を想起するのはなぜか。実は青春恋愛譚として読める佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』。デビュー作『空色勾玉』のエピソードなど、読書の幸福が溢れるブックガイドとしても読める名エッセイ集。

目次 : 1 ファンタジーの根っこ(遠い場所遠い国/ 神話とファンタジー/ ホラーより恐い?/ 感覚タイプのファンタジー/ 文章を書く)/ 2 アニメと児童文学と(孤独の問題/ 読書が似ている(かもしれない)/ DWJ打ち上げ会/ 虫のような小さな人/ 読書について/ 長さの壁/ 成熟したまなざし)/ 3 読書という宇宙(「橋わたし」の思考/ ひらめきと直感/ アンの理想と現実/ 笑う平安貴族/ SFのいち押し/ 象徴の文法/ 世界の応答)/ 4 ナルニアをめぐる物語(記憶にないのになつかしい/ ウサギたちの小宇宙/ ジャングルの尊厳/ 重さと長さ/ ナルニア螺旋)/ 5 私的ファンタジーの書き方

【著者紹介】
荻原規子 : 東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞、日本児童文学者協会賞を受賞。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    児童文学やファンタジー作家である著者のエッセイ。幼い頃からの読書体験談やファンタジーに関して思う事、嗜好などを丁寧に綴っており、著者のその世界への深い気持ちが伝わってくる。それに感化されるように紹介されていた多くの本を読みたくなり、それらのジャンルがより身近に感じられるようになった。読んでいて興味深かったのは、ファンタジーこそは領域を超えたものを結び付けて成り立っている創作だという言葉。神話と現実、魔法と科学、幻想的なようで自在に現実との結びつきを描ける世界。その魅力をもっと味わってみたいと思った。

  • アキ さん

    表紙の酒井駒子のイラストに誘われて、萩原規子初読みです。ファンタジー作家で「RDGレッドデータガール」シリーズもカバーイラストは酒井駒子さんです。このエッセイが書かれた2006年頃はハリー・ポッターや指輪物語の映画化があり、ファンタジーの翻訳ブームが起きた頃でした。著者にとってファンタジーとは冒険談だと述べており、神話、伝説、昔話など伝承の共通基盤が創作には必須とあります。読者としては人物とストーリーと世界が一体になって味わう価値のある作品になるとのこと。2006年映画「ライオンと魔女」を見てみようかな。

  • Die-Go さん

    図書館本。荻原規子さんの視点からのファンタジー読本。著者の本は初読。ファンタジーへの愛を感じる内容。特に「ナルニア国物語」への偏愛とも取れる記述には大いに共感した。★★★★☆

  • 優希 さん

    ファンタジーのDNAが伝わってくるようでした。ファンタジックな物語に関わるとき、幸福を味わっているのかもしれませんね。RDGを読んでみたくなりました。

  • ダージリン さん

    ファンタジーへの神話の影響とか、人は世界とのつながりを感じるためにファンタジーを必要とするなど、考察が深くて興味深かった。もちろん子供の頃からの読書遍歴やタイトルは知ってても読んでない本の紹介とか、とても面白くて読みたい本が増えますね〜(笑)。

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人物・団体紹介

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荻原規子

1959年東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒。1988年『空色勾玉』でデビュー。日本を舞台としたファンタジーの書き手として一世を風靡、アメリカでも翻訳出版されて話題を呼ぶ。ほかの作品に小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞、日本児童文学者協会賞、IBBYオナーリスト文学作品部門賞の4賞を受

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