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ISBN 10 : 4642043721
Content Description
「鎖国」の時代と評されてきた近世日本も、「四つの口」を通じて中国や朝鮮をはじめ周辺諸国・地域と国際関係を築いていた。東アジア地域の平和を長く維持した国際システム「海禁・華夷秩序」の構造と論理を追究。また、政治や社会・経済・文化が交錯した場に存在した個人にも目を向け、その存在と歴史的意義を叙述しつつ、国家の役割を相対化する。
目次 : 序論 本書の研究上の立場と四つのキーワード―「近世日本」・「国際関係」・「日本型小帝国」・「鎖国・開国」言説―/ 第1部 近世日本国際関係論の位相(近世日本国際関係論の前提―東アジアの華夷秩序と通商関係―/ 日本型華夷秩序の構築/ 長崎口の構築/ 対馬口の形成と展開/ 通訳論―序説/ 小左衛門と金右衛門―せめぎあう人的ネットワークと海禁/ 釜山倭館の草梁移転―倭館移転を朝鮮側から考える/ 近世東アジアの国際関係論と漂流民送還体制)/ 第2部 海禁論の射程(海禁と鎖国/ 「鎖国・開国」言説の誕生/ 「開国」論/ 鎖国論と江戸時代論)/ 第3部 日本型華夷意識の展開―国際的相互認識の位相―(近世の対外観 はじめに―課題の設定―/ 天竺の行方―三国世界観の解体と天竺―/ 二人の皇帝)
【著者紹介】
荒野泰典 : 1946年、広島県生まれ。東京大学史料編纂所、立教大学文学部を経て、現在、立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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