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ISBN 10 : 4831870994
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「夢」はどのように見られ、解釈されてきたか?睡眠時、誰もが見たことがある夢。しかし夢は、古代から記録され、時の政治を左右することもあった―。奥深く、しかし把捉しづらかった夢の姿を、文学・歴史・美術・宗教・心理・メディア・睡眠文化など、あらゆる視点から解明する。
目次 : 1 古典文学の夢と表象(日本古典文学の夢と幻視―『源氏物語』読解のために/ 平安文学における死者の夢―八代集を中心に/ “懐妊をめぐる夢”の諸相―説話と物語のあいだ/ 『たまきはる』の夢をめぐって)/ 2 古代・中世史の夢叙述(平安時代における僧侶の“夢記”―九世紀以前の僧と夢/ 日記に見える夢の記事の構造/ 夢想にみる持明院統と崇光院流の皇統―中世北野社の場所性と皇位継承)/ 3 ビジュアライズされる夢(『仏祖統紀』における夢幻の記述―視覚イメージとその造形化について/ 慶政の見た夢―造寺造仏と夢をめぐって/ 描かれた夢―吹き出し型の夢の誕生/ 夢の表象?―夕顔あるいは瓢)/ 4 中国の夢と表象(つまの死の歌―中国文学における夢と悼亡/ 『今昔物語集』「震旦部」と中国文献―「医者の夢」と「日の遠近比べ」を手がかりとして/ 豊子〓(がい)訳『源氏物語』における明石像―明石入道の見た夢の訳出方法を起点として)/ 5 夢の風景と所在(夢を解釈し語ることとパターンマッチング/ 印刷時代における「夢」―レミ・ベロー『牧歌』(一五六五)を中心に/ 志賀直哉の夢景色/ 夢と文化の読書案内)
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