基本情報
内容詳細
『荒地』生成の始原に迫る新解釈!モダニズム文学の金字塔と云われるT.S.エリオットの『荒地』の「コラージュ」様式は、同時代のアメリカの新聞紙面の有り様と通底している。作品の組み立てと同時代の新聞記事を併置きさせて読解することで見えてくる新たな読みの提示。
目次 : 第1部 『荒地』生成の始原に迫る―同時代の新聞記事とのかかわり(『荒地』と同時代新聞/ 『荒地』の組み立てと同時代の新聞記事)/ 第2部 「1 死者の埋葬」をめぐって(その1)(『荒地』にいたる途―「エイプリール」と「ライラック」をかいして/ “ヴィーナス/アドーニス”神話から、“ヴィーナス/ヒポリトゥス”神話へ)/ 第3部 「1 死者の埋葬」をめぐって(その2)(シュタルンベルク湖と大公の城/ ハプスブルク家の終焉へいたる途)/ 第4部 「3 火の説教」をめぐって(“abominable”/“スミルナ”の示唆すること―「ヨハネ黙示録」/ “demotic”/“スミルナ”の示唆すること―現代ギリシャ問題 ほか)
【著者紹介】
荒木正純 : 1946年生まれ。東京教育大学大学院博士課程中退。東京教育大学文学部助手、静岡大学教養部講師、筑波大学人文社会学系教授、白百合女子大学文学部教授。現在、筑波大学名誉教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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