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中華世界の再編とユーラシア東部 4-8世紀 岩波講座 世界歴史

荒川正晴

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000114165
ISBN 10 : 4000114166
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中華モデルの基礎を作った漢帝国が滅び、五胡十六国・投晋期以降、多様な民族が激しい衝突と融合を繰り返しながら、ついに漢人中華は胡漢融合の新たな中華―隋唐帝国を創り出すに至った。ユーラシアの東部、西部が重なり合う地域に着目、帝国支配の構造や経済・宗教などにも重点を置きながら、この世界再編の動きを捉え直す野心的な試み、新生中華の全貌がここに。

目次 : 展望(中華世界の再編とユーラシア東部)/ 問題群(十六国北朝隋唐政権と中華世界/ トルコ系遊牧民の台頭/ 隋唐国制の特質)/ 焦点(南朝の天下観と伝統文化/ 東南アジア世界と中華世界/ チベット世界の形成と展開/ 朝鮮史の形成と展開/ 中華と日本―日本国の成立/ 交拝する夫婦―婚礼からみた中国ジェンダー史の一コマ)

【著者紹介】
荒川正晴 : 1955年生。大阪大学名誉教授。中央アジア古代史、唐帝国史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • MUNEKAZ

    五胡十六国時代から唐の盛期までを扱った論集。本書のテーマを一言で表すなら「多元化」でしょうか。漢代までの中華秩序が崩壊し、「皇帝」の乱立や「天可汗」「天皇」といった新たな称号が並立するようになる。中国のみならず、朝鮮半島や日本、東南アジア、チベットにも目配せすることで、その地域独自の中華思想や秩序の萌芽が感じられる。また文化の融合も印象的で、「雅楽」を通して南北朝期の胡漢、南北の交じり合いを描いた論は、大変興味深いもの。新しい「伝統」が作られた時代でもある。

  • ピオリーヌ

    隋の文帝による改革の影響の大きさ。辻正博「隋唐国制の特質」より。郡を廃止し、州ー県の二級制としたのみならず、地方官の任免権を中央の吏部に回収。595年に郷官が廃止されると、地方統治は現地とは関わりを持たぬ中央派遣の官員によって担われることとなった。この改革によって、州郡の属僚に辟召されることで在地社会に影響を及ぼしていた門閥貴族は、その牙城を失うこととなった。また三年ほどの任期で移動する州長官に代わり、胥吏(現地採用の下級吏員)が地方政治に隠然たる影響力をもつようになるのは、これを契機とする。

  • ポルターガイスト

    漢帝国とローマ帝国の崩壊過程およびそこからの新秩序の形成について,東西の違いや共通性をいろんなところで感じられて世界史教育の観点から有用だった。

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