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新左翼とは何だったのか

荒岱介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344980679
ISBN 10 : 4344980670
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
荒岱介 ,  

Content Description

矛盾に満ちた国家体制を打倒するために起きた革命運動「新左翼」。社会的事件や「内ゲバ」などを起こした彼らは、一体何を考え、何をしたのか。常にその第一線にいた著者が、その内実を始めて解き明かす。

【著者紹介】
荒岱介 : 1945年生まれ。65年早稲田大学第一法学部入学。ベトナム反戦闘争を契機に学生運動に参加。第二次ブント社会主義学生同盟委員長。三里塚闘争や東大安田講堂占拠闘争で実刑判決を受け三年有余下獄する。60年代後半より新左翼のイデオローグとして活躍。哲学者・廣松渉との交流をつうじて現代思想を研究、人権を守り地球環境破壊に抗すラディカリズムを提唱している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 軍縮地球市民shinshin

    新左翼のイデオローグが一般向けに新左翼活動を「総括」したもの。運動から足を洗ったとのことを言っているが、文章の端々に新左翼活動の「正当」さを主張しているのが窺える。新左翼が行った数々の暴力事件も−例えば交番襲撃事件など−肯定しているのが分かり警官が爆弾で死傷しようが構わないという著者の見解が文章の行間から感じられる(一般市民が巻き添えを食うからこの手法は間違いだったと言っている)。しかも著者にとっては「相当」わかりやすく書いているようなのだが、僕のような「ノンポリな大衆」にはよくわからない箇所が多すぎる。

  • inokori

    元ブントの指導者の一人による左翼運動史,とりわけ表題の新左翼運動の歴史を比較的平明な文章で綴っているが,時折説明なく出てくる運動内の符牒に「どういう意味?」と首を傾げることしばしば.また,自身の運動歴を回想しつつ当時の著者の行動をヒロイックに表現しているところがまま見受けられ,組織化されたゲバルトに抵抗感のある世代の人間としては鼻白むこともいくつかあった.人はフェティシズムに囚われ崇拝の対象を変えていくだけ,とする著者の心境もやや空虚なことばに聞こえた.コンパクトな概説書としては良品.

  • かんがく

    新左翼がゴチャゴチャしすぎてわからなかったので読んでみた。著者自身が活動家であったのでやや偏りもあるかもしれないが、だからこそ当時の実情がよくわかる。数十年前に、同じ大学生がこんなことをしていたとは・・・

  • 失速男

    昔々、大学に行けるお金持ちのお坊ちゃまや、労働者の給料から強制的に奪った組合費で生きている大企業や公務員といった労働貴族が、お山の大将になりたかったり、周りの空気に流されたり、単に暴れたかったので、革命ごっこをしました。でも私の両親の兄弟のような、本当のビンボー家族で中卒の人間には、彼らが何のために、誰のために行動してるのか分からないし、迷惑だったようです。そして日本政府は彼らの主張を無視し、資本家は技術革新を、ビンボー労働者は汗水たらして働いてきた結果、今の日本は経済的にも恵まれて平和になりました。

  • hiratax

    (20080607)筆者は3年後に無くなってしまうからほぼ遺作。

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