Product Details
ISBN 10 : 4791772903
Content Description
なぜ車椅子の横に立つ人を、介助者と決めつけてしまうのか。既存の言葉からはみ出た日々をすくい取らない想像力は、生きにくさを生む。言葉が見つからないこと、言葉がまだないことこそ掘り起こさなくては、その正体はつかめない。消毒された詩原稿、病室で思いを受け止めたスケッチブック、路上にくりだした障害者―。自らの生きにくさを形にした人びとをめぐって、社会を問い返す。
目次 : 1 言葉にできない生きにくさの前で(車椅子の横に立つ人/ 生と死の「情念的語り」/ 「わかりやすさ」への苛立ち)/ 2 自覚なき悪意に息をうばわれる前に(生命と尊厳のために怒れるか/ 「殺意」の底を見据えること/ 憲法の断層―実存に響く言葉を求めて)/ 3 都合のいい言葉を押し付けられる前に(「がんばる健気な障害者」はどこから来たのか?―日本文学の中の障害者たち/ 「一階六号室」の修羅場―『さようならCP』が映したもの)/ 4 生きのびるための表現(情念の残り火―「心病む人」のアートを「観る/観せる」こと/ 名もなき言葉の断片たち―「“こと”としての文学」を読むために/ アートへの“希待”―「丘の上病院」という試み/ 「自己表現障害者」たち/ 生き延びるための「障害」―「できないこと」を許さない社会/ 「存在しないもの」にされた人の言葉)
【著者紹介】
荒井裕樹 : 1980年東京都生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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とみぃ
読了日:2021/03/12
イボンヌ
読了日:2021/12/08
tellme0112
読了日:2021/04/24
manabukimoto
読了日:2020/08/14
瀬希瑞 世季子
読了日:2023/09/08
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