無限の網 草間彌生自伝 新潮文庫

草間彌生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101365411
ISBN 10 : 4101365415
フォーマット
出版社
発行年月
2012年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
271p;16

内容詳細

果てしない無限の宇宙の神秘を量り、一個の水玉である自分の生命を描きたい―。長野県の生家を飛びだし、1950年代に単身渡米。ニューヨークでの無名時代の生き地獄、襲いくる心の病にも負けず、社会の既成概念に挑み、芸術への尽きせぬ情熱を開花させた、日本が誇る天才アーティスト。その魂の軌跡と愛した人々、進化し続ける創作について、自らの言葉で綴った、勇気と感動の書。

目次 : 第1部 ニューヨークに渡って―前衛アーティストとしてのデビュー 1957‐1966/ 第2部 故国を去るまで―画家としての目覚め 1929‐1957/ 第3部 反戦と平和の女王となって―前衛パフォーマンスの仕掛け人 1967‐1974/ 第4部 私の出会った人、愛した人―G.オキーフ、J.コーネル、A.ウォーホル他/ 第5部 日本に帰ってから―日本から発信する世界のクサマ 1975‐2002

【著者紹介】
草間彌生 : 前衛芸術家。小説家。1929(昭和4)年長野県松本市の種苗問屋の末娘として生まれる。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始める。’57年渡米、翌年ニューヨークに移り、ネット・ペインティングを発表し話題となる。その後も彫刻、映像、パフォーマンス等、自らの表現を追求し続ける。’73年帰国。’83年小説『クリストファー男娼窟』で野性時代新人賞受賞。2009(平成21)年文化功労者に選出される。’11年テート・モダン(ロンドン)企画の欧米回顧展が国立ソフィア王妃芸術センター(マドリッド)からスタート、仏・英・米の主要美術館へ巡回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆいまある さん

    どんな不安も所詮ドットの一つだと思うと心が平和になる。今こそ草間彌生。一気読み。10代の頃から幻覚があり、苦しさを紛らわすために死に物狂いで創作。裕福な家に産まれたが、両親は不仲で諍いが絶えず、愛情に飢えて育つ。肌の色で憎み合うより、愛し合おうとフリーセックスを提案。人々の固定観念を壊して回る。セックスへの恐怖心を克服する為、ペニスをアートにするが、自身のセックス観がどう変化したかは書かれていない。制作のエネルギーの一つでもあると思うので気になるところ。何かを褒めたかと思うと同じ口で貶すなど激しい人。

  • 青蓮 さん

    読友さんの感想から。草間彌生さんの作品はテレビを通じてしか見た事がないけれど一度見たら忘れられないインパクトがあります。本書はそんな前衛芸術家・草間彌生について自らの言葉で綴った自伝。現代美術について疎い私ですが読んでいて強く心を揺さぶられました。日本では「芸術か猥褻か」とスキャンダラスに伝えられた前衛パフォーマンスにも「反戦平和」と言う強いメッセージがある事を初めて知りました。「芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ」他の本で読んだピカソの言葉が思い出されます。来年にある展覧会に行く予定。

  • こばまり さん

    敬愛するあまり、20代だった私は小さなアパートメントのトイレットの座面以外全てを水玉で埋め尽くした程。当時、友人知人は「ちょいとお手洗いを拝借」の段になって驚愕したものだ。本書のジョセフ・コーネルについての追想の生々しさ。「時よ、待ってくれ、私はもっとよい仕事がしたいのだ」の一言にジンときた。

  • 橘 さん

    初めて草間さんを知ったのは、多分、たけしの誰でもピカソに出演された時だったと思います。鮮やかな髪と強く光る目、そして水玉が印象的でした。それからずっと忘れられず、でも美術展などは行けずにいました。数年前に、小さな展覧会へ行き、水玉とかぼちゃや網、男根に圧倒されました。美術館の外にあった、大きなかぼちゃも好きでした。草間さんの作品は不安にもなりますが、圧倒されます。この自伝もすごく光と強さを感じました。面白かったです。これからもずっと心惹かれる芸術家です。

  • 巨峰 さん

    草間彌生さんの自伝。今日を生きるため、そして明日に何かを残すための激烈な創造。60年代後半の彼女の暴れっふ゜りというか表現も凄いが、そこから生き延びていまなお鮮烈な作品を描いているのが素晴らしい

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草間彌生

前衛芸術家、小説家。1929年長野県松本市生まれ。1945年、疎開中の画家によって開かれた「全信州美術展覧会」にて入選。1948年、京都市立美術工芸学校の4年最終課程に編入学。日本画を学ぶ。翌年卒業。1954年から瀧口修造の企画するタケミヤ画廊などで立て続けに個展を開催。1957年に渡米。1972年

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