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世界史講師が語る 教科書が教えてくれない 「保守」って何?

茂木誠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396617547
ISBN 10 : 4396617542
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
茂木誠 ,  

Content Description

マグナ・カルタ、フランス革命、合衆国憲法から天皇機関説、保守合同、小泉劇場、安倍政治まで―。保ち守る「保守」なのに改憲を求め、革新の「リベラル」が護憲を望む、それ、どうして―?

目次 : なぜ、「保守思想」について語るのか?/ 第1部 保守思想の世界史(「保守」VS「リベラル」の起源/ フランス革命と保守主義/ アメリカの「保守」と「リベラル」/ 日本近代の「復古」と「保守」/ 天皇機関説と超国家主義)/ 第2部 敗戦後日本の保守政治史(敗戦から安保闘争まで/ 高度経済成長の時代/ 田中角栄の時代/ レーガン・中曽根時代/ 竹下派支配による失われた10年/ 新自由主義(ネオリベ)×新保守主義(ネオコン)の小泉政権/ マスメディアVS安倍晋三)/ 第3部 戦後「保守論壇」の10人(なぜ、「保守論壇」について語るのか?/ 小林秀雄/ 江藤淳/ 福田恒存/ 山本七平/ 司馬遼太郎/ 三島由紀夫/ 渡部昇一/ 小室直樹/ 高坂正堯/ 西部邁)

【著者紹介】
茂木誠 : 歴史系YouTuber、著述家、予備校講師。駿台予備学校、ネット配信のN予備校で世界史を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ta_chanko

    コモン=ローを重視し、議会主権にもとづく立憲王政を確立したイギリス。理性(啓蒙思想)を重視して共和政を樹立したものの混乱を極めた(恐怖政治や軍事政権)フランス。日本では啓蒙思想や社会契約説が殊更に取り上げられ評価されているが、一方でバークらの保守思想はほとんど取り上げられることはない。歴史・伝統・慣習など先人が積み上げてきたものを無視or軽視して、理性によって改革や社会設計をしていくことは非常に危うい。人間の脳はそれほど賢くないし、過去の延長上にしか現在や未来は存在しない。

  • tomo

    ☆☆☆ 「保守」は進歩を否定するものではなく、伝統を継承しつつ、時代に合わせて改善していくものだ。(E・バーク) 保守って言うと、昔のままで新しいものは認めーん、みたいな頑固爺さんを想像します(偏見!?)が、世の中を根本から変えてしまうような変化は好まないわけで。その点フランス革命は、美しいイメージとは違って相入れない。ドイツに惨敗したWW2でも、ちゃっかり戦勝国の一員に収まったフランス。CFAで今だにアフリカ旧植民地を支配し、親中を隠さずNATO東京事務所開設に反対するし…信用できない国だな。

  • KAN

    こういう先生から世界史、そして日本近代史を教わったらもっと社会を良くしていこう、という若者が増えるのではないかと思う。自分が中学生(70年代後半)のころ、北朝鮮を「朝鮮民主主義人民共和国」という正式名称を強調して、これこそ「民主主義」国家なんだ、と教えてくれた社会の先生がいた。田舎の学校だったけど、そうやって民主主義というものを刷り込まれていたんだ、ということがはっきり自覚したのは90年代になってからかもしれない。渡辺昇一を愛読していたにもかかわらず。そのくらい教師の思想や歴史観って影響が大きいなと思う。

  • ざっく

    先の衆議院選挙で参政党が躍進したことで政治思想を学んでみようと思い読んでみた。保守、リベラルや右翼左翼は学校で習わないので、よく理解していなかったが、本書を読むことでなんとなく理解できた。過去は、社会主義化を掲げる日本社会党もそれなりに票を集めていたこと、中国が反日思想を持っていなかったことに驚き。近年は、今までなかった保守寄りの野党が勢力を伸ばしている印象が強い。政治、宗教、野球の話は難しいな。

  • TheWho

    昨今の日本保守党騒動において改めて保守主義の定義を再確認する為手に取った一冊で、異色の世界史予備校講師が、世界史的観点からの保守思想から日本の保守政治の変遷、そして戦後の日本本の保守思想家を語っている。例えば「保守」の言語的意味は、「正常な状態を保つこと。」とされ、改変を求めるのは、革新とされる。しかし現状が正常か異常かの判断で、保守の意味合いが変わってしまい、これが、現在の保守論争に繋がっているかとも思う。改めて日本的保守思想、保守哲学を考えさせる意味深い一冊です。

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