Books

まぐさ桶の犬 文春文庫

若竹七海

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167923419
ISBN 10 : 4167923416
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

ミステリ作家やミステリファンに熱い支持を受ける“葉村晶”が帰ってきた──!

タフで不運すぎる女探偵・葉村晶。
吉祥寺のミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉でアルバイトとして働きながら、〈白熊探偵社〉のただ一人の調査員として働いている。

「さよならの手口」(2014年4位)、「静かな炎天」(2016年2位)、「錆びた滑車」(2019年3位)、「不穏な眠り」(2021年10位)と「このミス」上位常連の人気シリーズ、5年ぶりの書き下ろし長編が文庫で登場です。

「鼻からポタポタと血を垂らしながら考えた。いったいどこのどいつだ、わたしを殺そうとしているのは……。
心当たりは、ありすぎるほどあった」(本文より)

葉村晶も五十代に突入し、老眼に悩まされるお年頃。
魁皇学園の元理事長でミステリのエッセイストとしても名を馳せた乾巌、通称カンゲン先生に、<秘密厳守>で「稲本和子」という女性の行方を捜してほしいと頼まれた晶。
彼女の一人娘は学園の理事だったが、本屋で万引きしたとして留置中に急死していた……。
高級別荘地の<介護と学園地区構想>など、さまざまな思惑が絡み合い、
やがて誰もが予想のしない結末へ!

「静かな炎天」は「このミス」2位、「読書芸人」のカズレーザーさんや、のんさんも絶賛、2020年には、NHK総合で「ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜」として連続ドラマ化もされています。
クールでドライでシニカルで、唯一無二の強烈な魅力を放つ葉村晶が、緑の古い小型車“毒ガエル”を駆って真実に迫ります。

【著者紹介】
若竹七海 : 1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞 短編部門を受賞。2015年、葉村晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による〈SRアワード2015〉国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、SRアワード2017国内部門、ファルコン賞を受賞。日常の生活に潜む人間の悪意に対するかわいた視線を持ちながら、決して重苦しくならない洒落たセンスがその作品空間には常に漂っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 星落秋風五丈原

    『依頼人は死んだ』で登場した時は二十代だった葉村晶。前作では五十肩に悩まされた。今回はとうとう更年期障害、歯痛、花粉症、老眼に悩まされるように。まあ、二十代登場時には、まさかNHKでシシドカフカさんが演じてくれるような探偵になるとは思わなかった。何せ不運続きだから、こういうのを映像で見て、果たして人はシアワセになれるのか?と思ったものだ。ともあれ、ミステリ書店の店番兼探偵を続けている葉村晶の今回の依頼は、近所の老人の家庭内ごたごたからの成り行きで、行方不明の女性の捜索だ。

  • buchipanda3

    「葉村さん探偵なんだし」。と今回も富山店長の無茶ぶりに閉口する葉村晶に同情しつつ、これぞシリーズの醍醐味と楽しめた。店長に限らず、彼女には傍若無人な輩が集まるのか、近所の老女の娘さんから押し付けられた仕事を切っ掛けに少々複雑な家系の謎に巻き込まれることに。次々と登場する人物に混乱しかけたが、地道ながら確かな調査で見えてきた真相。そして題名のオチに唸らされた。形影一如、心の善悪が行動に出る、その心の何と脆いものか。ご大層を掲げない葉村晶の姿がそれをより際立たせる。押し付けで得た相棒との次の活躍も期待したい。

  • ばう

    ★★★★ 怒涛の如く押し寄せてくる相変わらずの富山の無茶振りにも見事に対処し、降りかかる災難もかわし、それでも尚降りかかる災難。もう「葉村晶」と書いて「災難」と読むレベルです。人探しから始まって投資詐欺や殺人事件、挙げ句の果てに華麗なる一族のスキャンダルも明るみに出て。50代になった葉村は更年期障害にも悩まされていると言うのにあちこち調査に出向き、行く先々で身体を痛めもう満身創痍。そろそろ穏やかに暮らして欲しいけれどまだまだ彼女の活躍が見たいのです。葉村さん、どうかお身体大切に。でも新しいお話待ってます。

  • ふう

    やっと会えた葉村晶。50代になっていました。多分、体力の衰えはかくせない。1ページ目からおそろしい事故が起き、今回も大変な目にあうのだと覚悟して読み始めました。単純な人探しだと思っていたら、依頼者にも探される方にも、取り巻く人々にもとんでもない過去があり、現在進行形の事件が絡み、葉村晶もその事件にしっかり巻き込まれていきます。『不運という名の基礎疾患』はあるけど、根性と誠実さゆえ人脈には恵まれていて幸運の方が勝っているかもしれません。それにしても、こんなひどい人間がいるのかと驚きますが、いるんでしょうね。

  • k5

    大好き。葉村シリーズらしい不運の連続と、クリスティみたいなややこしい人間関係、『高い窓』を思わせる葉村の姿勢に、志水辰夫の『行きずりの街』みたいなメロドラマ。好きなものが盛り盛りで、シリーズの中でもいちばん好みに合う一冊だったと思います。もう一回読んで味わいたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items