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ホラ-ハウス社会 法を犯した「少年」と「異常者」たち

芹沢一也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062723565
ISBN 10 : 4062723565
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2006
Japan

Content Description

法を犯した少年や精神障害者は、メディアにより「怪物」のように報道される。人々の恐怖を煽り、厄介者を排除すれば、すべては丸く収まるのか。本当に危険な敵は誰なのか。「狂気と犯罪」の著者による話題作。

【著者紹介】
芹沢一也 : 1968年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程を修了。社会学を専攻するかたわら、大正期を中心とする近代日本の思想や文化、社会に研究分野を広げる。現在、京都造形芸術大学やカルチャースクール、各種講演会などの講師を務めるほか、さまざまなメディアに向けて執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mealla0v0

    本書は、フーコーの非行性論や社会防衛論を踏まえ、近代社会において刑事責任を負えないとされてきた「少年」と「精神病者」をめぐる社会的まなざしの変遷を問う。両者はともに「市民」とは扱われない「未熟」な存在であり、なにか過ちを犯しても「教育」「治療」の対象であった。だが90年代以降、彼らへのまなざしは変容する。彼らは社会に包摂不可能な「怪物」であり、排除しなければならない――。そして、この「怪物」から「社会防衛」するための防犯活動が、サークル活動のような「快楽」、一体感を生み出していると、本書は指摘する。

  • かみかみ

    大学時代に初めて読んで社会について考えるようになったきっかけの本の一つ。1997年の神戸児童連続殺傷事件を機に、実際には少年犯罪は1961年をピークに減少しているにもかかわらず、少年犯罪の凶悪化が喧伝されるようになった背景を解説。法を犯した少年を矯正し教育する理念のもと制定された少年法は、報道による体感治安の悪化の結果厳罰化が改正される。地域パトロールような悪の芽を摘むことに躍起になる一方、秩序を脅かす犯罪を娯楽のように消費する人々の様相がホラーハウスに例えられ、正しくが窮屈で不気味な兆候だと思った。

  • 新橋九段

    少年を精神障害者の司法における共通点はよくわかった。法の埒外で進行する取り締まりというのは、確かに気をつけないと。

  • ラスコリ

    改めて少年法の勉強ができました。犯罪が起きてはじめて保護する少年が把握できたり、教育を期待するといったことが少年法のスタンスなのはこういった本を読まないと、なかなか再確認ができないからよかった。

  • akaichihiro

    酒鬼薔薇事件と池田小の事件が社会に与えた影響は大きい

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