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芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚 岩波文庫

Ryunosuke Akutagawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003725177
ISBN 10 : 4003725174
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

芥川が選んだ「新らしい英米の文芸」は、まさに当時の「世界文学」最前線であった。旧制高校の英語副読本として編まれたアンソロジー八巻より、二二の短篇・エッセイを精選。ポーやビアス、スティーヴンソンから初邦訳の作家まで、芥川自身の作品にもつながる〈怪異・幻想〉の世界を、豪華訳者陣による翻訳で堪能する。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    最近、岩波文庫はこのような少し毛色の変わった作品集を出してくれるようになって愉しんでします(英国の推理小説など)。旧制高校の英語のサイドリーダー用の本の中から芥川龍之介が選んだ短編を現代の訳者たちが訳していてよみやすさがあります。ただ表題が怪異・幻想譚という割には少ないような気がしました。初訳の作品も多いというのですが、私には従来から読んでいるM・R・ジェイムズやアルジャーノン・ブラックウッドの作品などが楽しめました。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    アンソロジーが文庫化した事に嬉しさと「もう少し、早く、本書を読んでいたら・・・」という後悔も入り混じった、複雑な気持ちを味わう。読んでみたら芥川龍之介氏の怪奇・幻想小説のセンスの良さや先進性に驚くばかり。この人が編纂した英米文学集、是非とも全巻、読みたいな・・・。悪党の義侠心による善行が光る「追い剥ぎ」、善悪のせめぎ合いの「マークハイム」、「藪の中」に影響を与えたとされる「月明かりの道」、紳士的な解決が見事な「張りあう幽霊」、批評家の罵詈雑言とその批判先となった作品の後の評価の落差に苦笑いせざるを得ない

  • tokko

    まずこの企画の一部が柴田先生によって編集、翻訳されていることが「面白くないわけがない」理由。柴田先生のアンソロジーのレベルの高さは言うに及ばず、さらにそれが芥川龍之介のチョイスがもとになっていることが、「読まざるべからざる」理由。すべてが面白く、すべてが選ばれて納得の作品ばかりです。

  • ふるい

    2週間ほどかけて読了。およそ100年前に芥川龍之介が編んだ旧制高校生向けアンソロジーである。今となっては古典の部類となる作品も多いが、現代の読者も十分に楽しめるあたらしさ(!)のある英米の短篇を味わうことができる。特に「ショーニーン」などアイルランド系作家の作品が面白かった。

  • ふみふみ

    芥川龍之介の英米文学アンソロジーから編者が二十二の短篇をセレクト。Oヘンリーやサキは今では有名すぎるから外れたのかな。怪異・幻想譚 の看板にはちょっと違和感ありますね、そういう内容ばかりではないので。鉄板だと思ったのはワイルド、ダンセイニ興、M.R.ジェイムス、オサリヴァンですが、意外だったのはトリの芥川「馬の脚」。スラップスティックの傑作で、これが一番破壊力が強く、本書の印象を全部持って行った感があります。

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