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宿命の子 下 安倍晋三政権クロニクル

船橋洋一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919119
ISBN 10 : 4163919112
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

冷戦終結後、世界は新たなモードに突入していた。中国の台頭にどう対処するか?北方領土をめぐるプーチンとの駆け引き、北朝鮮の核の脅威、トランプとのディール。そして国内でも長期政権を脅かすいくつかの翳りが現れていた―。安倍晋三が対峙した「宿命」とは?

目次 : 第11章 プーチン/ 第12章 習近平/ 第13章 トランプ・タワー/ 第14章 金正恩/ 第15章 アメリカ・ファースト/ 第16章 自由で開かれたインド太平洋/ 第17章 G7vs.ユーラシア/ 第18章 天皇退位と改元/ 第19章 官邸支配と政権危機/ 第20章 パンデミックと退陣/ 第21章 戦後終章

【著者紹介】
船橋洋一 : 1944年生まれ。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長を経て朝日新聞社主筆。2011年、日本再建イニシアティブ(後にアジア・パシフィック・イニシアティブ)を設立、理事長に。現在、国際文化会館グローバル・カウンシル・チェアマン。主な著書に『通貨烈烈』(吉野作造賞)、『同盟漂流』(新潮学芸賞)、『カウントダウン・メルトダウン』(大宅壮一ノンフィクション賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    上下巻1,200頁に渡り、安倍政権を集大成する政治ドラマが再現されている。当事者の肉声に基いて、舞台裏での緊張感あるやり取りをドラマ化するという手法は、あの名著「カウントダウン・メルトダウン」と同様、臨場感に溢れて読み応えがある。トランプ氏、習近平氏、プーチン氏などの素顔も垣間見れて興味深い。ただ、安倍氏周辺人物からの取材がベースであり、発言者の自己顕示を含め、どうしても実績を正当化する論証が多いのが歯痒い。安倍氏の歴史認識や政治手法と相性の良くない私には、礼賛のコメントが、時々空しく響いてしまう。

  • ぶ〜よん

    戦後、総理大臣を最も長い期間在任した安倍晋三の回顧録。第一次政権発足から凶弾に倒れるまで、彼が日本にしてきたことは何だったのか。報道だけでは分からなかったけど、少しだけ心の内を覗けた気がした。アベノミクス、靖国参拝、尖閣諸島、TPP、慰安婦問題、戦後70年首相談話、平和安全法制、消費税、G7、各国首脳らとの関係、天皇生前退位、北朝鮮拉致問題、森友学園問題、様々な記憶が蘇る。私には正解か不正解かは判断できないけど、確固たる信念を以て問題に取り組んでいたことは確かである。100年後に、どう評価されるのだろう。

  • 紙狸

    2024年刊行。第2次安倍政権の検証。外交面に比重がある。今読んだ主な目的は、第2期トランプ政権下の日米関係を考える材料として、第1期トランプ政権当時はどうだったかを振り返ることだったのだが、オバマ政権も当然視野に入る。日米関係に限っても、これほど多くの重要な動きがあったのかと今さらながらに思う。安倍晋三がトランプとの良好な関係を築けたのは、単にゴルフをしたからといった話ではなく、安倍晋三が外交について語るべき言葉を持っており、トランプが耳を傾けたということなのだろう。

  • akko

    外交の真剣勝負、ヒリヒリするほどの臨場感が伝わってくる。トランプ、プーチン、習近平や北朝鮮などとこれほど渡り合った人が昭恵さんには何も言えなかったというのがなんとも安倍さんの人間ぽさを表しているなと思った。昭恵さんのことになると冷静でいられなくなる様子は国会答弁を見ていてもわかったし、やはり弱点だったのだろうな。北方領土や拉致問題、天皇陛下の退位など、心に留めておきたいエピソードがいっぱい。中でもジャイアンことトランプとの間には本当に友情らしきものを育んでいたのだろうな。さすが猛獣使い。

  • のん

    下巻は外交、天皇退位と改元、コロナ、そして退陣について。 北方領土問題の難しさがよく伝わった。日ソ共同宣言で二島返還を合意してしまった以上、二島返還で動くというのも政治決断としてはあり得るとは感じた。ロシアのウクライナ侵攻により、当分は北方領土問題の進展は難しいだろう。

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