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時効犯 角川文庫

翔田寛

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041126073
ISBN 10 : 404112607X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan

Content Description

船橋署の香山刑事は、管内のマンションで起きた不可解な墜落死を捜査していた。亡くなったのは大学で美術史を教える非常勤講師の女性。香山は、彼女が大物画家・門脇修太郎の未発表作品を研究していたと知る。彼は25年前の強盗殺人事件で不幸な死を遂げ、犯人不明のまま時効を迎えていた。すべての作品が高く評価されていた門脇が、たった1枚だけ発表しなかった理由とは。幻の絵が孕む謎に香山が挑む、圧巻の美術ミステリ。

【著者紹介】
翔田寛 : 1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。01年「奈落闇恋乃道行」で第54回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞。14年「墓石の呼ぶ声」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補に。17年『真犯人』で第19回大薮春彦賞候補になり、18年にWOWOWで連続ドラマ化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いつでも母さん

    タイトルが告げている「時効」この壁を犯人は力業で崩そうとしたんだな〜お、お前か!お前だったのか!怪しい奴は他にもいてこんな偶然もあるんだなぁ‥が正直なところ。一枚の絵が教えてくれた真実。それに気付いたからってこんな殺され方はないよね。○○犯シリーズ、今回も刑事たちの地道な捜査が実を結ぶ。ね、香山さん。

  • タイ子

    美術史の女性非常勤講師がマンションの非常階段から墜落死。事故か、殺人か。捜査をする過程で、25年前の世界的な洋画家とその妻が惨殺される事件が浮かび上がる。すでに時効になっているはずの事件。殺された彼女はこの洋画家の何かを知っていた?未発表の作品が新たに展示される前に起きた事件。翔田さんの警察小説は取り立ててどの刑事が活躍するのではなく事件の解決に向かって刑事たち各々が事件を推理し捜査していく過程が事細かに描かれる。絵に隠された、いや隠さなければいけなかった謎とは?作中、係長の藤沢周平ファンの描写が嬉しい。

  • ma-bo

    香山刑事の◯◯犯シリーズ第3弾。今作は時効犯。マンションの非常階段から不可解な転落死した大学で美術史を教える非常勤講師の女性。彼女が直近に研究していた大物画家は25年前に強盗殺人事件に合い、犯人が見つからぬまま"時効"を迎えていた。何故彼女は殺されなければならなかったのか?研究していた未発表作品に関係があるのか?香山&相楽、そして後輩の三宅&増岡。刑事達の地道な捜査が実を結び、関係者の証言を1つ1つ潰し解決への道筋を立てていく。

  • さっこ

    香山刑事シリーズ第3弾。大学で美術史を教える非常勤講師の女性がマンションから転落死した。事件か事故か。複数の刑事たちの筋読みによる地道な捜査が始まる。既に時効を迎えていた25年前の画家殺人事件との関連が浮かび上がってくる。過去と現実をつなぐものは未発表の幻の絵。それぞれの刑事が筋読みを立て、関係者の証言を一つ一つ潰していく。刑事としてのプライドが伝わってくる。

  • みなみ

    美術史の非常勤講師がマンションから転落したところから、少しずつ捜査で真相に近付いていくミステリー。事故なのか事件なのか、講師が研究していた作品の作者は、昔発生した強盗殺人事件の被害者で犯人不明のまま時効になっていたことから、研究内容が何かトラブルの元になったのか、などと考えながら読み進めた。現実ではありえないような偶然の重なりの積み重ねのようなものだったので、少し呆気なく感じてしまったけれど、美術関係の蘊蓄は面白かった。

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