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ISBN 10 : 4635047466
Content Description
2009年7月16日、大雪山系・トムラウシ山で18人のツアー登山者のうち8人が死亡するという夏山登山史上最悪の遭難事故が起きた。暴風雨に打たれ、力尽きて次々と倒れていく登山者、統制がとれず必死の下山を試みる登山者で、現場は修羅の様相を呈していた。1年の時を経て、同行ガイドの1人が初めて事故について証言。夏山でも発症する低体温症の恐怖が明らかにされ、世間を騒然とさせたトムラウシ山遭難の真相に迫る。
目次 : 第1章 大量遭難(十五人の参加者と三人のガイド/ ツアー初日/ 差が出た濡れ対策/ 出発の判断/ 異変の徴候/ 足並みの乱れ/ 一気に進んだ低体温症/ 介抱か下山か/ 決死の下山/ 遅すぎた救助要請/ 喜びのない生還)/ 第2章 証言(面識のなかった三人のガイド/ なぜ出発を強行したのか/ 聞けなかった「引き返そう」のひとこと/ 支えてくれた人たちのありがたさ)/ 第3章 気象遭難(遭難時の気象状況/ トムラウシ山周辺の気象状況/ 遭難時の気象の特異性/ 気象から見たトムラウシ山遭難の問題点)/ 第4章 低体温症(低体温症との接点/ 低体温症の基礎/ トムラウシ山パーティの低体温症/ 他パーティの低体温症/ 低体温症の医学的考察/ 多様な病態を示す低体温症)/ 第5章 運動生理学(気象的な問題/ 身体特性の問題/ 体力の問題/ エネルギーの消費量と摂取量の問題/ 事故防止に向けた提言)/ 第6章 ツアー登山(ツアー会社は山のリスクを認識していたか/ 安全配慮義務と旅程保証義務/ ガイドの資格問題/ 商品に反映されるツアー客のレベル/ それでもツアー登山に参加するワケ/ ツアー登山は自己責任か)
【著者紹介】
羽根田治 : 1961年、埼玉県生まれ。フリーライター。山岳遭難をはじめ、登山技術、自然、沖縄、人物などをテーマに執筆活動を続ける。著書多数。現在は埼玉と沖縄を行き来する生活を送る
飯田肇 : 1955年、茨城県生まれ。名古屋大学大学院修了。富山県立立山カルデラ砂防博物館学芸課長。立山山域の積雪雪渓調査、ヒマラヤ氷河調査などを主に行なう。日本山岳会によるカンチェンジュンガ登山隊などの学術隊に参加。日本山岳会、日本雪氷学会会員
金田正樹 : 1946年、秋田県生まれ。整形外科医師。登山は高校時代から始め、ヒマラヤ登山の経験もある。海外の災害援助の経験も多く、イラク戦争などの医療支援に従事
山本正嘉 : 1957年、神奈川県生まれ。東京大学卒業。教育学博士。登山の運動生理学の研究をライフワークとする。在学中はスキー山岳部に所属。シブリン峰北稜の初登攀、チョ・オユー無酸素登頂など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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HANA
読了日:2016/11/22
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読了日:2013/04/06
goro@the_booby
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