日本海軍の終戦工作 アジア太平洋戦争の再検証 中公新書

纐纈厚

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121013071
ISBN 10 : 4121013077
フォーマット
出版社
発行年月
1996年06月
日本
追加情報
:
18cm,208p

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    いつも開戦や終戦の資料やノンフィクションを読むたびに思うのですが、海軍がひとりいい子であるような書き方をしているものが多いと思われます。戦争の場合は海軍や陸軍関係なく戦略にのっとって、戦術を実行していくべきなのでしょう。どこの国にでも派閥などはあるのですが、日本の場合はそれがひどすぎるような感じで、陸軍内部でもいくつかの派閥はあります。海軍はその点動きがうまく先を読む力情報聴取能力が高かったのだと思います。それがよくわかりました。

  • NoControl さん

    タイトルに終戦工作とあるが、開戦に至るまでの海軍のスタンス、動向も結構な紙面を割いて記述している。今でも尚唱えられる海軍善玉説が実際にはどうだったかを検証しており、一元的に善玉悪玉で区別して議論するには難しい程度に海軍も開戦、決戦に一定の推進力があったことが伺える。また終戦工作はあくまでも天皇制という国体護持を主目的としており、国民の生命・財産は考慮されていないことと、重臣や各指導部も決定的な指導力は持たず、「聖断」以外にも天皇の継戦への意向を忖度する形で各種大綱が決定されてたことは今一度認識すべき。

  • Toska さん

    海軍絡みでは開戦時の記述が手厚く、終戦工作については宮中グループの存在感の方が大きくなるので、ちょっと看板倒れな印象。とは言え読み応えは充分。まとまりがなく無定見で無責任、そのくせ組織の利益はきちんと追求する海軍の「ズルさ」が目につく。もっとも、同様の特徴は陸軍や政府、重臣、さらには天皇にも共通しており、こうした諸勢力の寄り合い所帯では戦略の立てようもなかっただろう。結局、明治憲法体制がダメだったということになってしまうのか。

  • 樋口佳之 さん

    戦後日本社会は、いわば「日本陸軍的」なるものを捨てて、「日本海軍的」なるものを選ぶことで戦前的な本質を保守しつつ、戦後的な形式を取り入れたといえよう/最近はそこさえ危うくなっている。宮廷グループが引きずられていない様子なのが救いかもしれない。

  • moonanddai さん

    戦前の重要な政治セクターである海軍の政治姿勢についての書。対英米戦争を不可避のものと認識しながら、結局は陸軍との「間合い」と自らの存在感を基準に立場を決定して行き、「親英米」、「親独」も理念ではなく、方法だったということでしょうか…。最終的には「陸軍悪玉論」に持ち込んだ海軍や宮中グループの動きはしたたかそのもの。そして「日本の一番長い日」へと続く…。

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纐纈厚

1951年生まれ。現在、明治大学国際武器移転史研究所客員研究員・山口大学名誉教授、政治学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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