ほろよい読書 双葉文庫

織守きょうや

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575524895
ISBN 10 : 4575524891
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
296p;15

内容詳細

今日も一日よく頑張った自分に、ごほうびの一杯を。酒好きな伯母の秘密をさぐる姪っ子、自宅での果実酒作りにはまる四十路のキャリアウーマン、実家の酒蔵を継ぐことに悩む一人娘、酒が原因で夫に出て行かれた妻、保育園の保護者達からオンライン飲み会に呼ばれたバーテンダー…。今をときめく5名の作家が「お酒」にまつわる人間ドラマを描いた、心うるおす短編小説集。

【著者紹介】
織守きょうや : 1980年、ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』でデビュー。15年『記憶屋』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞

坂井希久子 : 1977年、和歌山県生まれ。2008年「虫のいどころ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。17年『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』で〓田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞

額賀澪 : 1990年、茨城県生まれ。2015年『ウインドノーツ』で松本清張賞(『屋上のウインドノーツ』として刊行)、同年『ヒトリコ』で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー

原田ひ香 : 1970年、神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス2号」でNHK創作ラジオドラマ大賞受賞、07年『はじまらないティータイム』ですばる文学賞を受賞しデビュー

柚木麻子 : 1981年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、10年『終点のあの子』でデビュー。15『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    最終話を除き、女性一人称視点でお酒を間に置いての、人間関係を描いたほろ酔いアンソロジー。短篇は短篇の良さがありますが、その後の話や盛り込まれたエピソードをもう少し膨らませても良いと思う物が多かった印象。長編でも書けるんじゃ無いかと。終話『barきりんぐみ』はね、坊主の幼稚園の一時預かりが同じ名前で、園児が“killing me!”とか言っていて、殺伐とした世界でした。それは置いておいて、zoomでbarやるのってどんなの? って思ったら、zoomの向こう側と、本の読み手の距離感が似てるのかもね。良い感じ。

  • おしゃべりメガネ さん

    タイトルに惹かれて手にとったアンソロジー。ほろよいと読書があわせてタイトルにあるなんて、ステキすぎます。しかも、作家さん達もかなりのツワモノ揃いときてますし。五人の作家さんがそれぞれの個性をいかんなく発揮しており、中でもお気に入りはぶっちぎりで柚木さん作品です。とにかくタイトルから秀逸で、読んでて「なるほど!」と。原田さん作品もらしさ満点で、とにかくこの一冊を読んでると無性にお酒をのみたくなってしまう危険がありありです。さらりと読みながらも味わい深いステキな一冊との出会いに感謝ですし、何を飲もうかな。

  • ひさか さん

    小説推理2021年1月号、額賀みお:醸造学科の宇一くん、原田ひ香:定食屋「雑」、2月号坂井希久子:初恋ソーダ、柚月麻子:barきりんぐみ、6月号織守きょうや:ショコラと秘密は彼女に香る、のお酒にまつわる5つの短編アンソロジー。ショコラ〜は話は理解できるものの展開が陳腐。他も共感できない話が多く、あまり楽しめなかった。初恋〜は雑誌掲載時に洵さんの素敵なイラストがあったのですが、文庫には収録が難しかったんですね。残念。

  • あすなろ さん

    題名のとおりほろ酔い気分で温かい気持ちとなるお酒が共通テーマのアンソロジー文庫。もっというと、日常のお酒を飲むシュチュエーションから描く、という方がより正確か。どれも良かったが、好みからは、額賀・原田氏作品が良かったかな。それに加えて別枠で、コロナ禍をこの共通テーマから切り取った感のある柚木氏の作品はなかなか秀逸。一読の価値あり。コロナ禍の一部分を鮮やかに切り取り、かつ、笑いと軽い涙を誘うのはコロナ禍を描いた作品で僕が読了した中では今のところ一番だと思ったのである。

  • うっちー さん

    私は毎晩ほろよいでは済んでいません

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人物・団体紹介

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織守きょうや

1980年ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』でデビュー。15年「記憶屋」で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同作に始まる“記憶屋”シリーズは累計60万部を突破している。2021年『花束は毒』が第5回未来屋小説大賞に選ばれる

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