生のみ生のままで 下 集英社文庫

綿矢りさ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087443967
ISBN 10 : 4087443965
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
追加情報
:
264p;16

内容詳細

【第26回島清恋愛文学賞受賞作】

「どんな場所も、あなたといれば日向だ」

互いに男の恋人がいるのに、止めようもなく惹かれあう逢衣(あい)と彩夏(さいか)。
女性同士、心と身体のおもむくままに求め合い、二人は一緒に暮らし始めた。芸能活動をしていた彩夏の人気に火が付き、仕事も恋も順調に回り始めた矢先、思わぬ試練が彼女たちを襲う。切ない決断を迫られ、二人が選んだ道は……。

今まで裸でいても、私は全然裸じゃなかった。常識も世間体も意識から鮮やかに取り払い、一糸纏わぬ姿で抱き合えば、こんなにも身体が軽い――。
女性同士のひたむきで情熱的な恋を描いた、綿矢りさの衝撃作!


【著者紹介】
綿矢りさ : 1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。高校在学中の2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞し、デビュー。04年『蹴りたい背中』で第130回芥川龍之介賞、12年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞、20年『生のみ生のままで』で第26回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mayu さん

    芸能人としてのイメージを守るため、離れざるを得なかった二人。長い年月を経ても、逢衣の彩香への想いは揺らぐことはなかった。そして、訪れた再会の時。自信が持てなくなり、臆病になって踏み出せない彩香の気持ちも、逢衣の戸惑いも、それでも受け止めて包み込もうとする気持ちも切なかった。この二人には障壁もたくさんあるはず。だけど、異性とか同性とか関係なく、その相手だからどうしようもなく好き。そう思える愛情の結びつきは強い。そんな相手に出会えたことは奇跡だ。このラストにたどり着けたことに感動。

  • 優希 さん

    お互い恋人がいるのに惹かれ合う逢衣と彩夏。女性同士だから全てをさらけ合う。体も思うように求め合う。女性同士だからこその恋愛が美しく見えました。自分より大切な存在。恋するには性別は関係ないのですね。

  • 優希 さん

    どんどん惹かれあっていく逢衣と彩夏。女同士だから全てをさらけあい、思うように体を求め合う。途中で試練もありましたが、2人は純愛を貫いていくように見えました。愛するからこそにのみ生き、生きるままに愛するのですね。この関係性が美しく見えました。どこまでも綺麗に愛を貫いているように感じます。

  • おっしー さん

    逢衣と彩夏、ちゃんと幸せになって良かった。上巻の終わりはかなり不穏な雰囲気を醸していたので、どうなることやらと思っていたけど。周りに自分たちがどう見られるか考えないといけないのがやっぱり難しくて、2人が良ければそれでいいのかもしれないけど、大っぴらに言えないっていうのはこの2人だからこそきっともどかしい部分もたくさんあるだろうなぁ。逢衣のお父さんが案外いい人だった。女性同士の恋愛の美しい部分も辛い部分ものめり込んで読んだ。終わってしまうのが勿体無いと久々に思ったかも。ハッとさせるような解説も良かった。

  • 水色系 さん

    逢衣が精神面でも彩夏を支える様子に、良い意味で年月の経過が感じられ好もしかった。上巻の展開がショックだったので読みはじめに悲観しすぎたところはある。 一言、恋っていいなと思った。

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綿矢りさ

1984年、京都府生まれ。2001年「インストール」で文藝賞を受賞しデビュー。04年「蹴りたい背中」で芥川賞受賞。12年「かわいそうだね?」で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、20年「生のみ生のままで」で島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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