王権誕生 日本の歴史 02 講談社学術文庫

網野善彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062919029
ISBN 10 : 4062919028
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
寺沢薫 ,  
追加情報
:
15cm,395p

商品説明

前六世紀末から四世紀末、稲作伝来以来、日本列島は大きく変貌した。弥生人の生活はどのようなものであったのか。各地に残る環濠集落、石剣が突き刺さった人骨、大量に埋納された銅鐸・銅剣、巨大墳丘墓の築造。カミから神へ、マツリから祭りへ、ムラからクニ、国へ。王権誕生・確立までのダイナミックな歴史のドラマを最新の研究成果を結集し描く。

内容詳細

前六世紀末から四世紀末、稲作伝来以来、日本列島は大きく変貌した。弥生人の生活はどのようなものであったのか。各地に残る環濠集落、石剣が突き刺さった人骨、大量に埋納された銅鐸・銅剣、巨大墳丘墓の築造。カミから神へ、マツリから祭りへ、ムラからクニ、国へ。王権誕生・確立までのダイナミックな歴史のドラマを最新の研究成果を結集し描く。

目次 : プロローグ 弥生時代とは/ 第1章 稲作伝来/ 第2章 コメと日本文化―日本的農業と食生活/ 第3章 青銅のカミとマツリ/ 第4章 倭人伝の国々/ 第5章 情報の争奪と外交/ 第6章 倭国乱れる―王権への胎動/ 第7章 王権の誕生/ 第8章 王権の伸長/ エピローグ 世界史と現代へのまなざし

【著者紹介】
寺沢薫 : 1950年東京都生まれ。同志社大学文学部卒。現在、奈良県立橿原考古学研究所総務企画部長。専門は日本考古学で、考古学からの国家形成史、東アジアの農業史、比較文化史をめざす。古代学研究会代表。第15回濱田青陵賞受賞(2002年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    この第2巻では、弥生時代となり、稲作が伝播し日本の基本的な食生活が定着したころなのでしょう。王権が誕生するまでに結構騒乱があったのですが、この本ではやまとの纒向古墳が中心であったという論をとっています。かなりきめ細かく分析されていて読みでがありました。

  • 月をみるもの さん

    この数年、あちこちの古墳みてまわったり古代史の本を読んだりしてたのだが、この本を読んではじめて当時の列島の全体像というものが浮かんできた。文字に書かれた歴史のみを相手にする普通の(?)史学には決して到達しえない境地がここにある。では考古学の扱う「モノ」は文献と違って嘘をつかないか、、と言えば、決してそんなことはない。その限界を示す最もよく知られた実例が、この講談社「日本の歴史」シリーズの第1巻「縄文の生活誌」であるという皮肉。ある意味、文字以前の歴史を扱う1〜2巻は最強コンビであると言えるだろう。

  • coolflat さん

    稲作が伝来する縄文時代晩期後半から弥生時代全期間を経て、「倭の五王」の出現前史となる古墳時代前期までを扱う。実年代ではおよそ前6世紀末から4世紀末までとなる。筆者によると、卑弥呼は「邪馬台国」の女王ではないという。では卑弥呼は何者かというと、卑弥呼は「倭国」の女王だと。曰く、「邪馬台国」とは、「倭国」の都があり、かつその女王である卑弥呼の居所であると。また筆者は日本国家成立期を、従来定説の694年藤原京遷都(天武・持統期)ではなく、弥生時代の卑弥呼女王期と捉えており、その根拠は纏向(まきむく)遺跡による。

  • 月をみるもの さん

    西暦107年に後漢に朝貢した帥升は、イト倭国の国王であったと考えられる。漢の滅亡が引き金となってイト倭国が衰亡し、その後に続く大乱(高地性集落)の時代を経て、北九州・吉備・出雲・近畿の連合によって、新しい倭国が成立する。纒向は唐古・鍵遺跡に代表される奈良盆地固有の弥生勢力の後継者ではなく、この連合政権の首都であったのだ、というのが寺澤さんの見解。この列島において、どのように王権が、そして国家が成立したかを考える上で、必読の書。

  • かんがく さん

    弥生時代の歴史。タイトル通り、王権の誕生に着目しながら、古墳や銅鐸、プラントオパールなどの考古学的遺構と、倭人伝などの文字資料両方に分析を加えていく。カミとマツリ、稲作、戦争と国家など、その後の日本の基礎となるものがどのように成立していったかがよくわかった。図も豊富で、地理的に弥生時代を捉えることができた。

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人物・団体紹介

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網野善彦

1928‐2004年。東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高等学校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学大学院歴史民俗資料学研究科教授、同大学経済学部特任教授を歴任。日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家

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