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河原にできた中世の町 へんれきする人びとの集まるところ

Yoshihiko Amino

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001106459
ISBN 10 : 4001106450
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1988
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
司修 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 天の川

    「無縁・公界・楽」で一世を風靡した歴史学者網野義彦氏による歴史絵本。彼岸と此岸の境だった河原は、古代より神仏の領域と考えられていた。墓や処刑、牛馬の解体などの穢れは河原で行うことで人々の生活に及ぶことはないと考えられ、遍歴する人々による芸能は神仏を喜ばせ、人々を神仏の世界に導くとされた。神仏に近い存在として敬われ、恐れられていた遍歴する人々が蔑まれるようになったのは室町時代以降。人々の神仏を敬う心が減じ、穢れだけを忌むようになったからだと説く。差別がなぜ生まれたのかをわかりやすく説いた良書だと思う。

  • がらくたどん

    非常にテーマ性の高い歴史絵本シリーズ。「絵本」と称しているが分類的には児童の歴史棚。ただ、地味な造りでテキスト部分が多いシリーズなので小学生が自力で咀嚼できるかは・・。中学生がたどり着けると良いなと思う。この巻は里でなく河原になぜ雑多な所属の人々が集まり交易や芸能が栄えたのかを、日常を揺るがす出来事(主に病老死苦)を処理する人々への畏敬が恐れになり忌避になり果ては差別意識になる過程を絡めて説明される。テキスト部分の最後「いまの大都市」で語られる「人を蔑む」という心理の裏側にある臆病さへの言及は色褪せない。

  • とよぽん

    絵も解説も一級品だと思う。しかし、《歴史を旅する絵本》として岩波書店はどんな読者に向けて発行したのか、疑問を感じた。「へんれき」という難しい言葉を副題に入れるのもどうなのか? 1988年の絵本。図書館の書庫から出してもらった。生業や暮らし方によって「非人」や「穢多」など人を差別しさげすむようになった負の歴史を取り上げていることに、驚くと同時にやはり読み手の対象年齢は? と思ってしまった。解説にルビは振ってあるが、小学校高学年でも難しい内容ではないか。

  • ヒラP@ehon.gohon

    河原という場所は、氾濫で流されたり、対岸との境にあって、決して安定した場所ではないと思います。 だから死と隣り合わせ、差別や浮き根のような生活の場所だったと思うのですが、その場所を舞台にして歴史を考察する視点が面白いと思いました。 絵がどちらかというと暗い感じがするのも頷けます。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    こういう歴史の見方もあるんですね。河原を軸に古代から現代までを追っていく。巻末に解説もあり、読み応えのある絵本というより歴史書です。

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