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福祉は「性」とどう向き合うか 障害者・高齢者の恋愛・結婚

結城康博

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623081691
ISBN 10 : 4623081699
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「私、知的障害者だから恋愛できないね」は、日本社会の現実なのか。老いらくの性は、年甲斐もないことなのか。障害者・高齢者の性・恋愛・結婚は、自己責任なのか。本書は、当事者とその家族・支援者(福祉職員・街コン関係者等)へのインタビュー等を基に、「機会平等」の観点から支援の是非・あり方について考えたものである。「自己決定の尊重」と「社会規範」の狭間にある、誰もが持つ「性的ニーズ」への支援について真正面から捉えた一冊。

目次 : 福祉専門職の悩み―現場からの報告/ 第1部 高齢者・障害者の性(高齢者の性・恋愛・結婚/ 高齢者と性風俗/ 障害者の性・恋愛・結婚1―肢体不自由者の場合 ほか)/ 第2部 利用者の「性的ニーズ」と福祉専門職(「性的ニーズ」と向き合うことになった福祉専門職/ 「性的ニーズ」をどのように捉えるのか)/ 第3部 公共政策・社会環境から見た「性的ニーズ」(「性的ニーズ」への支援と公共政策/ 「性的ニーズ」を取り巻く社会環境―社会福祉の視点から)/ 自己決定を尊重した支援は可能か

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kenitirokikuti

    図書館にて。公的扶助として、障害者・高齢者への「性的な領域」のケアは存在していない。病院の検査で精液を取るときも、個室で自分でちんちんこすってくださいってことになってるし(前立腺のあれは別か)▲若くして全身麻痺になった青年の訴えが悲惨であった。もちろん手は動かない。夢精も起こらない。しかし、性ホルモンが通常だから性欲がわく。アダルトビデオを6〜7時間見続けるそうな。射精が起こらないので、クールダウンするこもない▲老化による性ホルモン減少は生殖能力を失わせるが、性的欲求が起きる程度の量はある。個人差が大きい

  • Nobu A

    小中学生の性教育が話題になるが、障害者や高齢者に対しては蓋をされてきた。そこに切り込んだ一冊。乗っけから明け透けに描写してくるなと思ったら週刊現代記者の執筆。しかし、当事者へのインタビュー等、俗臭的なものと大学研究者著者の学術的なものの絶妙な均衡が問題を鮮明に浮き彫りに。多文化共生を嘱望する日本だが、日本人の多様性に目を向けずに達成はない。本著提唱の自己決定の支援実践が鍵だが、グレーゾーンながらも風俗産業があるが故の問題でもあり万国共通ではない。先進国デンマーク等の具体的事例がもっとあると、更に良かった。

  • 乱読家 護る会支持!

    支援職や福祉施設での、様々な性にまつわるトラブルを紹介。 人は死ぬまで(ほとんどの人が)性欲がある事。性的ニーズは、個々人により全く違う事。性欲の対象として、援助者が見られる場合もある事。。。 人間って、死の瞬間まで大変です。 やっぱり、人は修行を積むために生まれてきたと思う昨日今日明日明後日明々後日。

  • わりと包み隠さず書かれていたのでびっくりした。どうしても個別具体的な例が多くなってしまう印象だけど、例えば肢体不自由者の自慰やセックス、性風俗利用とか、性という私的な領域で行われることを他人の力なくして享受できない状況にあるとき、専門職としてどうするのか?そして、その性産業の担い手の人権はどうなるのか?といったジレンマが主軸だろうか。

  • 井ノ上満幸

    福祉現場で働く人にとって必ず直面する利用者と性の問題。単に性の解消という視点ではなく、人を愛することすら無視されてしまう立場の障害者の現状。一方で性産業の犠牲となっている知的障害者、発達につまづいている者たちの実情も。支援する側も、個人的嗜好や倫理的な問題を含めつつ関わることを避けている。この本からはどれも避けられていた問題にしっかり関わる姿勢感じらた。問題の解決には至らなくても、支援者がこのことと向き合い、利用者さんたちの自己実現のために支援することの基本的な意義を思い出させてくれる内容でありました。

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