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フランクフルト学派 中公新書

細見和之

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121022882
ISBN 10 : 4121022882
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、フロム、マルクーゼ…。一九二三年に設立された社会研究所に結集した一群の思想家たちを「フランクフルト学派」とよぶ。彼らは反ユダヤ主義と対決し、マルクスとフロイトの思想を統合して独自の「批判理論」を構築した。その始まりからナチ台頭後のアメリカ亡命期、戦後ドイツにおける活躍を描き、第二世代ハーバーマスによる新たな展開、さらに多様な思想像の未来まで展望する。

目次 : 第1章 社会研究所の創設と初期ホルクハイマーの思想/ 第2章 「批判理論」の成立―初期のフロムとホルクハイマー/ 第3章 亡命のなかで紡がれた思想―ベンヤミン/ 第4章 『啓蒙の弁証法』の世界―ホルクハイマーとアドルノ/ 第5章 「アウシュヴィッツのあとで詩を書くことは野蛮である」―アドルノと戦後ドイツ/ 第6章 「批判理論」の新たな展開―ハーバーマス/ 第7章 未知のフランクフルト学派をもとめて

【著者紹介】
細見和之 : 1962年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。現在、大阪府立大学現代システム科学域教授。博士(人間科学、大阪大学)。ドイツ思想専攻。詩人。大阪文学学校校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 「フランクフルト学派」の通史をざっくり...

投稿日:2019/01/04 (金)

 「フランクフルト学派」の通史をざっくり学べます。  大方の予想どおりだと思いますが、初期ホルクハイマーからポスト・ハーバーマス世代まで取り上げており、どうしても「薄く広く」な出来です。本書に登場するホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、フロム、マルクーゼ、ハーバーマス、ホネット……たちのうち、特別にページを割かれるのはアドルノ、ベンヤミン、ハーバーマス。まぁ順当なチョイスといえるでしょう。それでも思想への入門とはしづらいというのが正直なところ。また、初期ホルクハイマーへの着目やフロムの再評価などは興味深かったのですが、いかんせんページ数の制約があり、何とも感想は言えない感じです。  通して読んでみると、第一世代アドルノ&ホルクハイマーと、第二世代ハーバーマスの間には、連続性よりも断絶という印象のほうをやはり強くもちます。もし、ナチスの迫害がなく、フランクフルト学派が当初の学際路線を順調につづけられていたならば、今頃どうなっていただろうなどと思いを馳せました。

雨ふらし さん | 神奈川県 | 不明

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