基本情報
![](https://img.hmv.co.jp/image70/renewal/loading64x64_gif.gif)
内容詳細
嘘、偽り、騙し、騙り…否定的な響きをもつこれらの言葉・現象を、私たちは真摯に考えてきたことがあっただろうか?「嘘も方便」という表現からも捉えられるように、社会におけるこれらの行為は多義的な面を持ち合わせている。そして、言葉のいとなみが広がる文学の世界には、「フェイクする存在」としての人間が活写されている。中世から現代にいたる、洋の東西を越えた11の事例を考察することにより、「フェイク」という問題の多面性と本質を浮かび上がらせる画期的な書!
目次 : 「フェイク」とは何か、「フェイク」をどう論じるか?/ 第1部 現代とは異なるフェイク(信憑性の戦略―『ジョン・マンデヴィルの書』をめぐって/ 書簡は語/騙る―初期近代イギリスのジャーナリズムとフィクションの誕生/ 近代的作者の誕生―セルバンテスと『贋作ドン・キホーテ』 ほか)/ 第2部 編集にまつわるフェイク(正典・外典・偽典―「聖書」をめぐって/ 虚像としての編集―「大島本源氏物語」をめぐって/ 「体系哲学者」という虚像のあとで―ヘーゲル講義録をめぐって ほか)/ 第3部 現代に生きるフェイク(フェイクな恋のフェイクな手紙―フランツ・カフカの『判決』と『変身』をめぐって/ 共有される疑似現実を生きるということ―トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』をめぐって/ 捏造されたホロコースト回想録―ビンヤミン・ヴィルコミルスキーの『断片』をめぐって ほか)
【著者紹介】
納富信留 : 東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は哲学・西洋古典学
明星聖子 : 成城大学文芸学部教授。専門は近現代ドイツ語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
文芸 に関連する商品情報
-
カツセマサヒコ 待望の長編『ブルーマリッジ』6月27日発売 結婚と離婚。加害と被害。微かな記憶と揺るがぬ過去。『明け方の若者たち』の著者、待望の長編は彷徨える大人たちの波乱の結... |2024年06月05日 (水) 11:00
-
宮田俊哉(Kis-My-Ft2) 作家デビュー作『境界のメロディ』5月... Kis-My-Ft2 宮田俊哉が作家としてデビューする。「音楽」をテーマにした青春小説『境界のメロディ』はドラマCD... |2024年05月24日 (金) 00:00
-
カンザキイオリ 全文朗読付き単行本『あの夏が飽和する。-全文朗読付き完... 青春サスペンスの傑作、文庫化記念!人気声優による全文朗読が付いた完全版単行本。13年前の逃避行を描いたスピンオフ初掲... |2024年05月21日 (火) 00:00
-
『このミス』編集部が贈るホラー小説のランキングブック『このホラーがすご... 2023年4月〜2024年3月に発売されたホラー小説から、国内・海外ベスト20の作品を紹介。表紙を飾るのは『変な家』... |2024年05月20日 (月) 18:45
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・
![](https://img.hmv.co.jp/image70/renewal/loading64x64_gif.gif)