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聖獣王のマント メディアワークス文庫

紅玉いづき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784049154764
ISBN 10 : 4049154765
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

行き場もなく夜の街を彷徨っていた女子高生チル。夜道にうずくまる美しい衣をまとった異国の男に出会った途端「うまれかわりを、のぞまれますか?」
かくして、無力な少女は異世界に取り込まれる。紅玉いづき待望の完全新作。

【著者紹介】
紅玉いづき : 石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞“大賞”を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    行き場もなく夜の街をさまよっていた家出少女のチル。ある夜、路地裏に突如降ってきた黄金の髪を持つ美しい男と出会い、異世界に取り込まれるファンタジー。破れたマントを胸に抱えて迷い込んだ、かつて豊かな織物の国と呼ばれていた動乱の国リスターン。愛されたいと願い、一度は全てを諦めた無力なチルは、聖獣に選ばれて王となってもなぜ自分が選ばれたのかと疑問を抱えてしまう少女で、荒廃した国を救おうと悪戦苦闘しながらも、動乱に巻き込まれてゆく中で恐怖や葛藤に向き合い、最終的に自らの覚悟で選び取ったその結末が印象的な物語でした。

  • まそお

    よい旅をした。決して楽しいばかりの旅ではなかったけれど。思春期のこどもが自分の居場所を探す話と言ったら身も蓋もないけれど、かつて居場所を求めてここじゃないどこかをねがったことのある人にはきっと刺さる。少女の頃に読んだら号泣しただろうな〜。まぁ今もちょっと泣いたんですけど!とはいえここじゃないどこかなどどこにもないと理解してからが人生は本番なんだよな!

  • イシカミハサミ

    紅玉いづき版“十二国記・陽子の物語” 剣と魔法の世界観にくらべて、 ストーリーはめでたしめでたしなファンタジーで、 著者が紅玉さんじゃなければあまり楽しめなかったかもしれない。 これまで重ねてきた筆がこの作品を読ませる。 おさげ髪にセーラー服という少女性が、 全てを護る鎧を纏う女騎士に出会う。

  • さとみん

    あらすじと作者名に仰天して手に取ったが、確かにこれは紅玉作品。ラブストーリーではない強い恋の話であり、守られなかった子どもが居場所を見つける話でもある。何よりチルが出会った人たちが真っ当な大人だったことがとてもいい。そして甘さのない大人の事情と、繋がりのある世界観も好みだった。

  • 冬野

    やはり紅玉いづきさんのファンタジー作品は素敵。聖獣クリキュラに見出だされ、リスターンの王に選ばれた少女チル。少年少女が運命という外的要因で生き方を決められるのは残酷なことでもあって。チルが終始庇護されるべき子供として扱われるのが印象的であり安心感もあった。紅玉さんが少女側から保護者側になったからなのかも。私も紅玉作品と一緒に年を重ねてきたので感慨深い。庇護者のマニージェとビージャンの唯一無二の関係が好き。行間から異国の風や香り、馬の蹄の音やきらびやかな布のはためくさまが感じられる作品、堪能した。星:5/5

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