ジブリ・アニメーションの文化学 高畑勲・宮崎駿の表現を探る

米村みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784909544285
ISBN 10 : 4909544283
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
追加情報
:
343p;19

内容詳細

類稀な作家性とそれを支える技術力で、世界を虜にするスタジオジブリ。見て楽しく、考えて深い、その魅力の秘密を、最先端アニメーション研究の多彩なアプローチから解き明かす。ジブリアニメの見え方が変わる一冊。

[目次]
はじめに──スタジオジブリのアニメーションと「作家主義」/米村みゆき

第1章 「ジブリ顔」とは何か──キャラクター造形という協働/石田美紀
コラム(1) 「魔法少女」として読む『かぐや姫の物語』/須川亜紀子

第2章 航空機体の表象とその運動ベクトル──宮崎駿『風立ちぬ』の戦闘機は何を演じているのか/キム・ジュニアン
コラム(2) 『魔女の宅急便』における労働とコミュニケーション/須川亜紀子

第3章 焼跡と池──高畑勲『火垂るの墓』における地域表象/横濱雄二
コラム(3) スタジオジブリの「見立て聖地」/須川亜紀子

第4章 四大元素と菌の問題系──宮崎駿『風立ちぬ』論/友田義行
コラム(4) 〈垂直〉の距離──天空と坑道/友田義行

第5章 『コクリコ坂から』と「理想世界」──戦争の記憶をめぐって/奥田浩司
コラム(5) 「スタジオジブリ」論の現在を知る三冊/平野泉

第6章 高畑勲『アルプスの少女ハイジ』──ドイツ語版アニメーションとの比較研究/西口拓子
コラム(6) 舞台化されたスタジオジブリ作品/須川亜紀子

第7章 高畑勲と「大衆と共にある芸術」──『太陽の王子 ホルスの大冒険』と『母をたずねて三千里』の音楽/井上征剛
コラム(7) 「宮崎駿」を知る三冊/平野泉

第8章 動物/人間の境界線の攪乱──高畑勲の動物アニメーション映画/米村みゆき

初出一覧
あとがき/須川亜紀子


《著者情報》
米村 みゆき(ヨネムラ ミユキ)
編集
専修大学文学部日本文学文化学科教授。日本近現代文学、アニメーション文化論。
『アニメーション文化 55のキーワード』(共編著、ミネルヴァ書房、2019年)、『ジブリの森へ──高畑勲・宮崎駿を読む[増補版]』(編著、森話社、2008年)

須川 亜紀子(スガワ アキコ)
編集
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。ポピュラー文化論、ファン研究、2.5次元文化研究。
『2.5次元文化論──舞台・キャラクター・ファンダム』(青弓社、2021年)、『少女と魔法──ガールヒーローはいかに受容されたのか』(NTT出版、2013年)

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読書メーターレビュー

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  • keroppi さん

    図書館の新刊コーナーで見つけて。ジブリアニメーションを学術的な対象として真正面から取り組むことを目指した論文集とかで、いろんな大学の教授が書いた論文が収められている。と言うと、かなり難しげに感じるが、中身は、「ジブリ顔」って何かと論じたり、高畑勲の動物アニメーションを紐解いたり、それぞれそれなりに面白く読める評論集とも言える。それにしても、アニメーションの世界も、こういう論文集が出るくらい文化的な位置付けが上がったということか。それはそれで、素晴らしいことだと思う。

  • スプリント さん

    ファンタジー色多めの初期作品からメッセージ色と現実感の強い現在の作品まで取り上げられています。 いまのジブリは少年期・青年期を経て老年期になってしまったのだなと実感しました。

  • モリータ さん

    ◆2022年刊。編者は専修大学文学部日本文学文化学科教授。専門は日本近現代文学、アニメーション文化論。全8章+コラム7篇のうち、2章のみ読む。◆第2章 石田美紀「「ジブリ顔」とは何か:キャラクター造形という協働」より:「『長くつ下のピッピ』から『パンダコパンダ』、そして『アルプスの少女ハイジ』に至る過程のなかで、高畑・宮崎・小田部のチームは、演出、キャラクターデザイン、レイアウトを一体化させ、キャラクターの表現を洗練させていった。」「だが、小田部は『未来少年コナン』には参加しておらず、キャラクター(続

  • tamagotree さん

    ちょっと難しそうだったので、”はじめに”で終了。(図)

  • オラフシンドローム さん

    ★★★☆☆ ざっと見ただけですが…。 女性の就労や戦争や文化など、ジブリアニメから強引に自論を展開しているところがちょっと好み。時間のある時にちゃんと読みたいな。

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人物・団体紹介

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米村みゆき

名古屋市生まれ。専修大学文学部日本文学文化学科教授。研究領域は日本近現代文学、アニメーション文化論。博士(文学)。名古屋大学大学院博士課程を経て日本学術振興会特別研究員PD、2009年より専修大学文学部に在職。ブリティッシュコロンビア大学アジア研究センター客員教授(2019年)。日本アニメーション学

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