打ちのめされるようなすごい本 文春文庫

米原万里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167671044
ISBN 10 : 4167671042
フォーマット
出版社
発行年月
2009年05月
日本
追加情報
:
16cm,583p

商品説明

「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病記を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。 解説・丸谷才一/井上ひさし

内容詳細

「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。

目次 : 第1部 私の読書日記(新居の猫と待望の和露辞典/ 記憶力・日本語・日本の女たち/ 百年の恋が冷める時/ 面白すぎる「自分史」と毛嫌いのスターリン本 ほか)/ 第2部 書評―1995〜2005(沼野充義編『東欧怪談集』/ ユーレク・ベッカー『ほらふきヤーコプ』/ クロード・グリュデ『男を虜にする愛の法則』/ オリバー・サックス『手話の世界へ』 ほか)

【著者紹介】
米原万里 : 1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。59〜64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95〜97年、03〜06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。著書『不実な美女か貞淑の醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2006年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    米原さんの書評の本なのですが、ハードカバーで読んでこの文庫本でも読んで何度目かの再読です。それだけ読んでいても興味深く書いてある本が読みたくなります。第一部が「私の読書日記」ということで、その日に読んだ本と身の回りの雑事などを書いている一種の読書エッセイになっています。第二部は「書評」問うことで、1995年から2005年までに新聞などのマスコミに書かれた書評集となっています。何度読んでも楽しくなる本でこのような読書生活がおくれたらという気持ちになります。

  • ehirano1 さん

    つらつらと読み始めたのはいいのですが、なかなかヘビーな内容でした。1つ1つに魂を感じ、読後は暫く何もしたくなくなりますが、読みたくなった本は増えたのでせっせと掻き集めに奔走したくなります。

  • ゆいまある さん

    米原万里さんが週刊文春に連載していた読書日記の書籍化。連載中に癌発病。更に再発。不安でたまらないところに近藤誠の本に出会い、抗癌剤は害と信じてしまう。編集者にも近藤誠本を差し入れられる。近藤誠、文春文庫から多くが出てるのだ、嗚呼。効かないと信じ込んでいるので、手術を拒否し、抗癌剤の副作用に耐えられないと中断。代替医療に大金を投じる。その後のことはこの本には出てこないが、近藤誠から見捨てられ、若くして亡くなったと知ると胸が痛む。私が反医療本を読む人をそっとお気に入りから外すのはそういう訳です。

  • kana さん

    何に打ちのめされるって数百冊に上る書評の中で私が読んだ本は1%に満たないこと、読みたい本が数十冊単位で増えてしまったこと、何よりこの才気溢れる著者が56歳で夭折したこと。彼女の全書評を集めて死後に出版された本書。常にエネルギッシュで豊富な知識と明晰な思考に基づいていて、魅力的であればこそ、終盤卵巣癌が発覚し、癌関連の書籍を読み漁る日々の描写には胸が苦しくなりました。とりわけ露語通訳の彼女の東欧やスターリンに関する書籍を紹介する際の解説の巧みさは白眉です。丸谷氏の飄々としつつ優しい愛を感じる解説が泣けます。

  • mukimi さん

    読了まで実に半年。読み進むごとに出会う人物、概念、歴史についてググッたり関連本を読んだり興味がどんどん膨張したから。毎日7冊の本を読む米原氏の時空も国境も超えた縦横無尽の知的好奇心は圧巻、その中から選抜された書物達の魅力といったら…。何冊も重厚な名著を読破した気になる。こんなにも興味を突き詰め爆発的エネルギーで思考を振り絞り名著を仕上げた才人達が私の知らないところにいたのかと元気を貰った。自分の知識も考え方もかなり広がり重層化したという充実感がある。

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米原万里

1950年、東京都に生まれる。59〜64年、チェコスロバキアで過ごし、在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。帰国後、東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語通訳、翻訳者となる。80年、仲間とともにロシア語通訳協会を設立、初代事務局長に就任、同会長を歴任。92年、テレビ

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