殿さま狸

簑輪諒

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784054062207
ISBN 10 : 4054062202
フォーマット
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
314p;19

内容詳細

信じるのではなく、賭けろ! 信じるだけなら元手はタダだが、タダで結果は変えられない。天下分け目の関ヶ原において番狂わせで西軍になってしまった男は、愛する国を守るため、己と息子の命を元手に一世一代の賭けに臨む。東西両軍を見事化かした男の物語。

[著者紹介]
1987年、栃木県生まれ。信長五大老・丹羽家の敗者復活劇を描いた『うつろ屋軍師』で、第19回歴史群像大賞に入賞しデビュー。デビュー作が「この時代小説がすごい!」にいきなりランクインした期待の新鋭。

【著者紹介】
簑輪諒 : 1987年生まれ、栃木県出身。2014年、丹羽家の敗者復活劇を描いた第19回歴史群像大賞入賞作品『うつろ屋軍師』でデビュー。デビュー作がいきなり「この時代小説がすごい!2015年版」にランクイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とん大西 さん

    いぶし銀ですが、蜂須賀家政。秀吉の天下盗りの片翼を担った蜂須賀小六のドラ息子。阿波の大名とはいえ野盗上がりぐらいの印象しかなかった蜂須賀家でしたが、この家政、なかなかの為政者だったことがうかがえます。本作のエンタメ感の強さから随分と脚色はされているでしょうが、阿波を慈しみ、懸命に善政を施し、したたかに乱世を渡りきったしぶとさはやはり一級の戦国武将なんやろなぁと思います。賞賛、畏敬や揶揄を込め「阿波の狸」と呼ばれた家政。謀り謀られ戦の世。一か八かの関ヶ原。天下を相手に奇策が映える−痛快でした。

  • ポチ さん

    蜂須賀家政って領民思いで面白い人だったのですね。小六の子供としてしか認識がなかったので新しい発見をしたようで楽しく読了しました。徳島城落成の時に祝った踊りが、阿波踊りとして現在も愛されているのは嬉しいですね。

  • ren5000 さん

    親父の蜂須賀小六があまりに有名で息子の家政のことを知らなかったので楽しく読めました。読み終わってみると家名を守ると言う意味では元豊臣子飼の家柄としては成功したといえる。これが小六が存命だったらそうもいかなかっただろうね。視点を変えてみるとただ戦に勝った負けた以外にも有能な人物はまだまだいるだろうね。

  • 如水 さん

    『阿波の古狸』事、蜂須賀家政が主役。親が蜂須賀正勝。正勝は秀吉傘下で外交から軍団編成迄あらゆる事が出来たスペシャリストでしたが、その息子の葛藤たるや…みたいな所からスタートします(話の始まりは対毛利戦から)。この作者、人の内側から歴史を語らせるのが上手いっ‼️今日で発売されてる本を全部読みましたが、この安定感はずっと変わらず。家政自体余り知らない事もあり楽しめました。因みに『阿波の古狸』、命名者は伊達政宗です?何処が古狸なのか?まぁ…言われてもしゃ〜ない…と読んだ後に思う筈?

  • onasu さん

    太閤秀吉の股肱の臣、蜂須賀小六の嫡男家政がどういう経緯で阿波の国を納め、徳川の世になってもその座を占められたのか、そのあらましが辿れたのは収穫でした。  ただ、歴史小説では殊更なのでしょうが、蜂須賀父子にターゲットを絞るあまり、その間に関わった豊臣秀長、黒田官兵衛、淀君といった人たちが、ちいとも出てこない。あえてでしょうが、この辺は今ひとつ腑に落ちない。それと、阿波の平定、徳島城の築城の辺も、もう少し厚みが欲しかった。  でも、小六の振る舞いはいかにもだし、戦国時代の断片を読み易く綴った好著だと思います。

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人物・団体紹介

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簑輪諒

1987年生まれ、栃木県出身。2014年、丹羽家の敗者復活劇を描いた『うつろ屋軍師』で第一九回歴史群像大賞に入賞し作家デビュー。17年、幻の軍師白井浄三と上杉謙信との攻防を描いた『最低の軍師』が絶賛され、啓文堂書店時代小説文庫大賞を獲得、一躍、歴史小説の旗手となる(本データはこの書籍が刊行された当時

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