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親子たい焼き 江戸菓子舗照月堂 ハルキ文庫

篠綾子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758441858
ISBN 10 : 4758441855
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan

Content Description

照月堂の職人見習いとして厨房入りを許されたなつめ。胸をふくらませて修業初日を迎えたその朝、主の久兵衛からまず教えられたのは「一本の道を進んで行く時、その先に一つの石ころも落ちてねえなんてことはあり得ねえだろう」という気構えだった。なつめはこの言葉を深く受け止め、菓子屋の要である餡作りを一から学び始める。一方、久兵衛が作る菓子の味わい深さに気づき、危機感を抱く大店・氷川屋の主人勘右衛門は、なにやらよからぬ動きを見せ始め―大好評シリーズ第三巻。

【著者紹介】
篠綾子 : 1971年、埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。第4回健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく―新平家公達草紙』でデビュー。短篇「虚空の花」で第12回九州さが大衆文学賞佳作受賞。主なシリーズに「更紗屋おりん雛形帖」(2017年第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぶち

    シリーズ3巻目。ますます面白くなってきました。 女ではあるけれど菓子職人への道を歩むと決めた主人公のなつめ。そのなつめに、"一本の道を進んで行く時、その先に一つの石ころも落ちてねえなんてことはあり得ねえだろう" と諭す照月堂の主・久兵衛。すばらしい人を師匠に持ったものだと、読んでいて嬉しくなります。そして、なんでも話せる友と呼べる人ができた幸せ。でも、その友の父親が、大店・氷川屋の主人であり、よからぬ動きを見せていることの皮肉。波乱含みの終わり方に、次作を早く読みたくなります。

  • もんらっしぇ

    二兎を追う者は一兎をも得ず。シリーズ途中まで読んでほったらかし状態のなつめちゃんと牡丹堂の小萩ちゃん(中島久枝作:日本橋牡丹堂 菓子ばなし)。「棗(なつめ)」まずは免疫力アップやストレス減への効果を狙って前者から積読を消化しましょう…などとクダラナイことを書いているからレビューが長くなります(-_-;)いよいよ菓子職人を目指し一歩進んだなつめちゃん。今までは「なりたい病」で唄読み、絵師やお針子などある程度習得すると分かったつもりで見切ってしまうクセがありましたが今度は大丈夫でしょう。さあ基本の餡作りから!

  • 優希

    職人見習いとして厨房に入ることのできたなつめの心はどんなに嬉しかったことでしょう。菓子屋の要である餡作りから始めるのも真面目な性格故だと思います。なつめの作った美味しいたい焼きが食べたくなりました。

  • ユメ

    念願叶って菓子職人として修行をさせてもらえることになったなつめ。厨房に入る初日、照月堂主人の久兵衛がなつめに諭した教えが胸に響いた。「もしおまえが己の才を乏しいと感じる時が来たとしても(中略)それを理由にたやすく道を離れるな」自分で才能を見限って諦めてしまうことが夢への道を閉ざすのだと言われ、はっとする。意志を貫くことはもしかしたら何より難しいことなのかもしれないけれど、なつめには女でありながら菓子職人になるという夢を叶えてほしいし、私も励みたい。今作も和菓子の意匠や和歌を堪能することができたのも嬉しい。

  • はにこ

    相変わらず氷川屋は悪どいことを考えている。しのぶはそれに乗らないのが良いねぇ。市兵衛の占いは将来的に恋敵とかになる伏線なのだろうか。まぁ楽しみにしておこう。郁太郎の思いもよらぬ事実にビックリ。なつめと主従の間を越えて、心を寄せあうのが素敵。久兵衛は嫌な奴かと思っていたけど、真面目な人で良かった。次巻が気になる結末に、早く図書館に取りに行かなくてはっ。

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