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ジャクソン・ポロック研究 その作品における形象と装飾性

筧菜奈子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865030723
ISBN 10 : 4865030727
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan

Content Description

ポロックの作品に一貫して描かれている形象を抉出するとともに、代表作のオールオーヴァー絵画を装飾と評することがなぜ忌避されてきたのかを綿密に分析する。形象と装飾という二つの観点から新たに捉え直す、ポロック作品の全体像。【シリーズ・古典転生:第19回配本、本巻18】

主要目次:
序論
第一部 ジャクソン・ポロックの作品における形象
第一章 オールオーヴァー絵画の制作過程
第二章 無意識をめぐる一九三四年から一九四六年のイメージの変遷
第三章 ブラック・ペインティングと書芸術
第二部 ジャクソン・ポロックの作品と装飾
第一章 ポロックの絵画における装飾模様的な性質
第二章 装飾としてのポロックの作品の受容
結論

筧菜奈子(かけい・ななこ)1986年生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。著書に『めくるめく現代アート――イラストで楽しむ世界の作家とキーワード』(フィルムアート社、2016年)、共訳書にティム・インゴルド『ライフ・オブ・ラインズ――線の生態人類学』(フィルムアート社、2018年)がある。現在、日本学術振興会特別研究員。岡山大学、京都精華大学などで非常勤講師をつとめる。


【著者紹介】
筧菜奈子 : 1986年生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、日本学術振興会特別研究員。岡山大学、京都精華大学などで非常勤講師をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Nepenthes

    面白かった。研究や理論や批評家の感想よりもポロック自身の言葉が非常に興味深かった。好きな作品がいくつかあるので部屋に欲しい。

  • Ryo Honkawa

    固定化された見方を提示する装飾と、焦点や抽象/具象があいまいに表現され、見る側にそれらを発見させる芸術という対比が述べられている。それは見る側の視点では受動的な快楽を与えられるものと、能動的な喜びを与えてくれるものという対比と考えることができる。ある作品を前にして目、そして同時に感覚や思考もすべらせるということ。それは日常で要求される固定的な態度から我々を解放し、そこに柔軟さを与えてくれるようなとても豊かな体験であり、芸術を鑑賞する価値はそのようなところにあるのだろう。

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