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身近な人を自死で失うということ 20人の語りと支援のかたち

筧智子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787235626
ISBN 10 : 4787235621
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

大切な人との死別により、遺族は深い悲しみや苦しみ、怒りや「見放され感」などが入り交じった複雑な感情「グリーフ(悲嘆)」を経験する。本書は、身近な人を自死で亡くした家族や友人などのグリーフに焦点を当て、自死と自死者をどのように受け止めているのか、当事者の語りから書き起こす。

無力感や自責の念、一方で苦しむ人の力になりたいという気持ち。自死遺族は一人ひとり違う経験をしていて、抱く感情もさまざまである。親や子ども、配偶者、同僚などを亡くした20人の事例から、自死者に対する感情、困難や支え、捉え方の変化を紹介する。また、自死遺族が集う「分かち合いの会」や往復書簡に取り組む5つの団体への聞き取り調査から、多様な支援のかたちを描き出す。

自死遺族支援に関わる全国各地の団体を紹介する巻末資料も充実。遺族の語りからグリーフケアのあり方を考える貴重な一冊。

【目次】
はじめに
第1章 死別の悲嘆について
第2章 日本の自死遺族等支援と自殺対策
第3章 遺族たちの語り
第4章 遺族は自死を、自死者をどう受け止めたのか
第5章 遺族支援のかたち
補論 悲嘆研究のこれまでと日本での死者と生者の関わり
おわりに
巻末資料 自死遺族を支えるさまざまな場 

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • モモ

    身近な人を自死で失った苦しさが伝わる。アメリカの心理学者の論文では「遺族にとって自死が最も悲嘆の苦悩が強く、次に暴力的な死、その次に予期せぬ死による反応が強く表れる」とある。自死で残された遺族は自死者に拒絶されたと感じる人が少なくない。通夜などの「喪の儀式」も行われにくい。様々な人の実例がある。どれも、もう一度大事な人に会いたい人ばかり。出口が見えない苦しさを救うのは、やはり人。同じような体験をした人が集まる会などで当事者にしか分からない思いを吐露していく様子に涙が止まらない。支える場が多くあってほしい。

  • チバ

    読んでよかった。その人の人生はその人のものであると落とし前をつけられた様な気がする。たとえ身近にあった事でもそれと自分は関係がないのだと理解することが出来た。自助活動で救われるというのは確かにそうだろうが人と関わることによって決めつけられることもありその事でよりモヤモヤが残る気持ちを想像した。他の活動でも自分は相手を勝手に決めつけないというのは注意したいと気付かされた一冊だった。

  • takao

    ふむ

  • 2138

    自死の周辺の人間のグリーフケアの本。自死遺族というスティグマが根深いという視点はなるほどなというのと、追い込まれるのもそれを受け入れるのも周囲の人間次第。現在のグリーフケアの考え方も過渡期という事で、多死社会となる今後はまた在り方が変わってくるんだろう。

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