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世界はゴ冗談 新潮文庫

Tsutsui Yasutaka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101171555
ISBN 10 : 4101171556
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan

Content Description

“まったく信頼出来ない語り手”による衝撃の超認知症小説「ペニスに命中」。太陽の黒点の異常、電子システムの異常、「お風呂が沸きました」等電子音声の異常、異常の連続を描く表題作。午後四時半を征伐に向かった男が国家プロジェクトに巻き込まれる「奔馬菌」。前人未踏のパラフィクションに挑む「メタパラの七・五人」。錯乱なのか預言なのか。天才筒井の進化が止まらない。衝撃の傑作10編。

【著者紹介】
筒井康隆 : 1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌“NULL”を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、’92年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。’96年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。’97年、パゾリーニ賞受賞。2000年、『わたしのグランデ』で読売文学賞を受賞。’02年、紫綬褒章受章。’10年、菊池寛賞受賞。’17年、『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞。他に「家族八景」『敵』『ダンシング・ヴァニティ』『アホの壁』『現代語裏辞典』『聖婚』『世界はゴ冗談』『ジャックポット』等著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Sam

    2010年刊行の短編集。解説によれば、同時期の作品を集めた「繁栄の昭和」を「ノスタルジー編」とすればこちらは「ナンセンス/シュール編」とも呼ぶべきもの。いくつかの作品に見られる「実験的意図」にはあまり興味はないが、冒頭の「痴呆(暴走)老人小説」はじめ、筒井康隆らしい、相変わらず冴えた作品もあって笑わせてもらった。笑ってる場合じゃないかもしれないけど。

  • KEI

    今回は正直読みにくかった。ところどころ狂言回しで作者がでてくるパターンにちょっと飽きたな。三字熟語、メタパラはななめ読み。ウクライナ幻想は今読むと考えるところあり。

  • 10$の恋

    いつものことなれど、筒井さんの作品は読み手が責任をとることが肝要。読むか読まんか…それは貴方しだい(笑)。まずね、1ページ目の数行を読んで啞然とするか身構えるか、はたまた苛立ちや戸惑いを覚える人は読むのん止めときなはれ。この本ほとんどこんな感じやから。私と言えば「ひゃっほ〜!いきなり筒井節やんか〜♪行ったらんかい」と小躍りしながらずんずん楽しんだけどね♬何事にも否定や批判をかますことが、如何にも賢そ〜に賛同され罷り通る昨今。その点、筒井大先生は怖さ知らずで清々しい。読むんやったら文句言わんとってや。

  • 遊星

    個人的に筒井康隆熱が云十年ぶりに再来。未読作品に手をつけ始めようとしたところ本書文庫化の報を聞き早速読んでみた。メタフィクションというのかポリフィクションというのか、佐々木敦氏の解説にあるとおり、実験的な作品がずらっと並ぶ。壮観。登場人物たちが登場人物であることを意識するなんてのはもはやお家芸中のお家芸。3文字熟語だけで小説として成立させてしまうなんてのになるともう筒井康隆にしかできない芸当。嘆息。と書きつつも最後に収録されたウクライナに関する付記にちょっとせつなくさせられた 笑。

  • sansirou

    昭和の大作家筒井康隆の最近(?)の作品だけど、変わらず面白い、というか、さらにパワーアップという感じだね。ボケ老人風な作品や作家がそのまま登場してくる作品や、色々見せてくれます。最後のウクライナ幻想は、まるで今のウクライナ紛争を知っていて書かれたように感じますね。

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