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フェイクニュースを科学する 拡散するデマ, 陰謀論, プロパガンダのしくみ

笹原和俊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784759816792
ISBN 10 : 4759816798
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan

Content Description

2016年、米国大統領選挙を契機に注目を集めるようになったフェイクニュースは、いかにして拡散するのか。本書ではこの複雑怪奇な現象を「計算社会科学」という新しい分野から読み解く。偽情報を信じてしまう人間の認知特性、その情報を拡散させる情報環境の特徴、情報過多と注意力の限界などの側面からフェイクニュース現象の全体像を描き出し、メディアリテラシーやファクトチェックによる対抗手段の有効性を検討。大量の情報が飛び交う現代、偽ニュースに惑わされないために必読の1冊!

目次 : 第1章 フェイクニュースとは何か/ 第2章 見たいものだけ見る私たち/ 第3章 見たいものしか見えない情報環境/ 第4章 無限の情報、有限の認知/ 第5章 フェイクニュースの処方箋/ 終章 情報生態系の未来

【著者紹介】
笹原和俊 : 1976年福島県生まれ。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、名古屋大学大学院情報学研究科講師。科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)。専門は計算社会科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きいち

    いま必要とされる良書。「計算社会科学」を専門とする著者が、なぜフェイクニュースがここまで猛威を振るうのか、手短に、でも丁寧にまとめてくれる。要因は大きく3つ、1)見たいものしか見ない私たちの認知の偏り 2)見たいものしか見えなくなってる情報環境(同じ意見の人ばかり周りにいるエコーチェンバーとSNSのアルゴリズムによる) 3)希少な注意力を上回る情報過多な状況。そのうえで、メディアリテラシー教育、ファクトチェック、法による規制という3つの処方箋を掲げる。◇意志では何ともならないことを前提に考えることが肝要。

  • チャーリブ

    トランプ前大統領が自分に対する批判的な報道に対して事あるごとに「フェイクニュース」のレッテルを貼っていたのは記憶に新しい。本書はそのフェイクニュースを各種の数値データに基づいて分析したものだが、結論としては「誤情報は事実よりも遠く、深く、早く、幅広く拡散する」ということが分かっている。フェイクニュースは、ネット社会の大きな脅威となっているが、それに対して、私たちもメディアリテラシーを高める必要があると本書は指摘する。将来的には個人もAIアプリを活用して「真実らしさ」をチェックできるようになるのではないか。

  • hk

    「ウワサの拡散量=話題の重要性×状況のあいまいさ」いわゆるウワサの公式は非常に有用。これは是非とも頭に叩き込んでおきたい。「認知バイアス=認知特性」なるほどバイアスを特性と訳すのは面白い。この機会に「特性」という語彙を意図的に使うようにして頭の中に定着させたい。もう一つ「確証バイアス」というフレーズも「相互確証破壊」と束ねて海馬に刷り込んでおこう。

  • ツイッタで、今の私たちが得る情報量は江戸時代の何万倍にもなるみたいな主旨のツイートを見て、確かに会ったこともない人の今日の晩ご飯のメニューまで知ってるもんな(毎日晩ご飯の写真をあげてくれる人が好きなのだ)となったんだけど、入ってくる情報が増えまくっても、それを処理する私たちの注意力は有限という事実をまず理解すべきとのこと。SNSで自分がフォローしたり追いかけたりする人はやはり自分と同じような趣味思考を持つ人になりがちなので、きちんとわきまえること。ウン、確かに私のTL、明日にでも室町幕府が開かれそう。

  • 海星梨

    情報生態系、計算社会科学というものを知ったのが大きな収穫かも。2016年のアメリカ大統領選については、『いいね戦争』の方が詳しかった。淡々としてすぐ読めるけど、ちょっと頭に残りにくい。正しい本当の情報ってそういうところあるよね。本腰入れて理解しなきゃいけないという。コロナ禍前の本なので、それ以降のこの方の本もあれば読んでみたいけど。。。

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