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皇室がなくなる日 「生前退位」が突きつける皇位継承の危機 新潮選書

笠原英彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037962
ISBN 10 : 4106037963
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

今世紀中に皇統は断絶する?…今、何が本当の問題か炙り出す!昨夏、国民に投げかけられた「生前退位」の意向を受け、陛下への同情論から議論が進められているようにも見えるが、実はそこには皇室制度を根本から覆す危うい問題点が潜んでいた―。有識者会議のヒアリング対象者である著者が、神話の時代から近世、現代まで歴史をひもとき、今一度、原点に立ち返って、その存在意義を徹底的に問うていく。

目次 : 第1部 古代日本の天皇制国家―律令国家の形成(記紀神話を造った古代人の知恵―現人神としての天皇/ 女帝の世紀と王位継承の異変―譲位・重祚・称制/ 王権としての「天皇制」―天皇制国家の形成と譲位の慣行/ 脆弱であった天智・天武の二大政権―持統女帝のみた実相/ 天皇制国家の成立と皇位継承―不比等政権の実力)/ 第2部 近代日本の天皇制国家―明治国家の建設(欧米列強の外圧と幕末の天皇/ 再び求められた天皇制国家―近代への胎動/ 形骸化された「天皇親政」/ 明治憲法体制と旧皇室典範)/ 第3部 皇統の危機に直面する現代の日本(象徴天皇制度と現行皇室典範/ 皇位継承問題とは何か/ 皇統の危機とどう向き合うか)

【著者紹介】
笠原英彦 : 1956年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治史、日本行政史、皇室制度史。慶應義塾大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。スタンフォード大学訪問研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 信兵衛

    以前から個人的にはいろいろ考えてきたのですが、一度整理して考えてみようと手に取ったのが本書。 問題点を整理して改めて考えてみるために、格好の一冊でした。

  • 謙信公

    このままでは皇室がなくなる。男系男子という条件が皇位継承を難しくし、世襲そのものが危うい。筆者は神代から現代までの歴史を紐解き、「悠仁親王までは継承順位を変えず、男系男子優先、セーフティーネットとして女性宮家の創設」を提起するが、女帝容認は女系継承への道筋となり、もはや万世一系とは乖離する。皇祖神の子孫としての「血のつながり」こそが天皇の証。皇室のもつ統合力はいつの時代にも不可欠。皇室典範を改正し、養子解禁、皇籍復帰を認め、GHQの意向で皇籍離脱した旧宮家の男系男子の復帰が一番しっくりくるが、如何だろう。

  • お抹茶

    古代と幕末の天皇制が詳しい。古代の女帝は在任中婚姻せず出産しないことが当然視されていたため,男系による王位継承が維持された。皇極天皇,軽皇子,中大兄皇子は共同して蘇我本家宗家を倒すことで,王権を強化し,中央集権化を加速化しようとした。藤原不比等は有力貴族と妥協をしながら天皇制国家を完成させた。王政復古の大号令には,天皇は国民とともに喜びと悲しみを分かち合いたいというフレーズがあり,大御心は今も世襲されているといえる。著者は可能な限りの男系継承を支持し,悠仁親王までは皇位継承順位を変更しないとする。

  • カリスマ予備校生

    天皇家が如何に政治権力と関わってきたかという点を古代?〜平安と江戸〜昭和期にかけて解説するとともに、現在の皇室典範の成立の経緯を説明し、現代の皇室断絶の危機について意見を整理している。全体的に著者の見解ははっきりしないように思え、論点整理に終始している感じがあった。生前退位の問題にも触れているが、個人的には悠仁親王の誕生で解決していたと思っていた皇位継承問題が、まったく解決されていないという事実が目新しかった。

  • きつねねこ

    皇室(天皇)について、神話・歴史・現状について記述されている。日本史に疎い私は歴史的事実を把握することが困難だったのだが、筆者がその事実から何を言わんとしているかは(かろうじて?)分かった気がする。今後の皇室の在り方についての筆者の意見も述べられているが、それが強調され過ぎることなく、客観的事実の方により筆を割いているのが良かった。しかし、このセンセーショナルなタイトルは…。それ程現状は 逼迫しておりその危機感を広く国民が持つべき、という筆者の気持ちは理解できるのだが、冷静に読んでほしい本なので。

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