3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs 集英社新書

笠井潔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208405
ISBN 10 : 4087208400
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
236p;18

内容詳細

集英社新書HP上で交わされた
話題の交換エッセイが、ついに新書に!!


70年安保闘争以来、およそ半世紀近くの時を経て、路上が人の波に覆いつくされた。議会制民主主義や
マスメディアへの絶望が、人々を駆り立てたのか。果たしてそれは、一過性の現象なのか――。
新左翼運動の熱狂と悪夢を極限まで考察した『テロルの現象学』の作者・笠井潔と、3.11後の叛乱の
“台風の眼”と目される野間易通が、反原連、しばき隊、SEALDsを始めとする現代の蜂起に託された、
時代精神を問う!

笠井潔
「21世紀的な例外状態の到来と急速に進行する権威主義的国家再編に対抗しながら、
“3.11後の叛乱”は持続されていくに違いない。」
野間易通
「私はこれを、教義も教会も修道院も持たない新たなレフトの誕生ととらえたい。」

【本書の内容 ――目次より】

第1章 「8.30」の光景を前に  笠井潔
野間易通さんとの出会い
2015年8月30日
文化左翼とSEALDs批判
「セクト」の排除をめぐって

第2章  雲の人たち  野間易通
1991年のニューヨークと2015年の国会前
新横浜の路上に折り重なる「あざらし」
「ストリートを取り戻せ」とは?
イラク反戦デモと「しばき隊」をつなぐキーパーソン

第3章 「何者かである私」と「何者でもない私」  笠井潔
蜂起の意味するところ
大衆蜂起を生きる「何者でもない私」
アイデンティティと「何者かである私」
60年安保の「市民」
「大衆」を制度化した「階級」
市民=大衆としての「あざらし」

第4章 国民なめんな  野間易通

あざらし・ドブネズミ・マルチチュード
「国民なめんな」
プロ市民と右派市民
3.11以降のナショナリズム
反レイシズム運動のなかのナショナリズム
「国民」の復権

第5章 ピープルとネーション  笠井潔

社会運動の2011年以前/以降
不意打ちを喰わされた『〈帝国〉』
マルチチュードかコモナーか
「ドブネズミ」と反グローバリズム
ボリシェヴィズムの「国民」観
リキッドとしてのピープル/ソリッドとしてのネーション
二つの民主主義

第6章 レイシストをしばき隊のこと  野間易通

デモでも抗議でもない
レイシストをしばき隊以前の対抗行動
Kぽペンによるカウンター
逮捕禁止!

第7章 大衆蜂起と結社  笠井潔
「雲」と「氷」
シングルイシュー
ブランキの「四季協会」
「しばき隊」との共通性
3.11後の〈結社〉

第8章 人々を路上へとドライブするもの  野間易通

「しばき隊」と四季協会
「しばき隊」はプロテストの本流ではなかった
集合的アイデンティティというドライバ
パーティを続けるために

第9章 〈2011〉と「左翼」の終わり  笠井潔

結社についてふたたび
蜂起の技術者集団――「夢十夜」で描かれた運慶
「オルグ」をめぐって
「裏切られた革命」という思考停止
大衆蜂起の自己組織化
〈2011〉の大衆蜂起の彼方へ

第10章 Struggle For Pride  野間易通

「叛乱」か「生活保守」か
なぜオルグがないのか
分裂すればするほど力を増す
新たなレフトは誕生するか

【著者プロフィール】

笠井潔(かさい・きよし)
1948年生まれ。作家・思想家。79年『バイバイ、エンジェル』で第6回角川小説賞を受賞。
著書に『テロルの現象学』他多数。

野間易通(のま・やすみち)
1966年生まれ。『ミュージック・マガジン』副編集長等を経てフリーに。
反原発連合、レイシストをしばき隊、C.R.A.C.に参画。


【著者紹介】
笠井潔 : 1948年生まれ。作家・思想家。79年『バイバイ、エンジェル』で第六回角川小説賞を受賞

野間易通 : 1966年生まれ。『ミュージック・マガジン』副編集長等を経てフリーに。首都圏反原発連合、レイシストをしばき隊、CRACに参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • showgunn さん

    政治的な知識がまるでないので大変読むのに時間がかかったが、「3.11後の叛乱」の当事者の野間氏がその叛乱について語ったことを笠井氏が解説していく、という認識でよいのでしょうか。 直接運動に関わったわけではないけど、Twitterなどでその様子をリアルタイムで眺めていた者としてはなるほどと思う箇所がいくつもありました。

  • 浅香山三郎 さん

    ヘイトデモ、ヘイトスピーチに対してカウンター活動をしてゐる団体、といふくらいしかしばき隊については知らなかつた。本書はその実践、経緯、コンセプトを野間さんが、それらを含む〈2011〉といふべき運動の性格や意味を笠井さんが主には考へる、リレー形式の思索をまとめた本。 フランスの「四季協会」との類比により、「しばき隊」的なものの非党派性を論じる笠井さんの話が興味深かつた。 今後の政治に対する「運動」のあり方を考へていく上でも大事な論点が多く、これからも参照したいと思ふ。

  • ポン・ザ・フラグメント さん

    フランス革命からの連続性において2015を捉えようとする笠井と、通時的にも共時的にも不連続であろうとする野間。いずれが正しいとかいう問題ではなく、何だか噛みあうことなく終わってしまう往復エッセイ。ブランキやローザ・ルクセンブルクが出てくるのは面白いけれども、結局学生が主体とならなければ「叛乱」が存在しえないというのであれば、この国の状況には1968から大きな変化はなかったのかもしれない。中国古典思想のように無事を最高とする思想によれば、それは決して悪いわけではないのだが。

  • 田中峰和 さん

    2011年はウォール街占拠のような大衆運動、エジプトのムバラク打倒やイギリス暴動など世界中に大衆蜂起がおこった年だ。日本でも3.11をきっかけに反原発連合が国会前に集合した。本書は作家の笠井潔と活動家の野間易通が往復書簡の形で意見を述べ合う形式。野間はレイシストをしばき隊の発生と変遷を自らの体験を交えわかりやすく解説してくれるので面白いが、笠井の語る革命の歴史は知ったかぶりの老人の講義を聞くようで辛い。フランスの社会主義者ブランキーの秘密結社やロシアのボルシェビキとしばき隊の共通性を見出すのは無理がある。

  • 清 義明 さん

    3.11後の「叛乱」の流れを「正史」として当事者が語り、それを笠井潔が現代左翼の流れにポジショニングしたもの。自分の感想は「正史」というのはこうして漂泊されプロパガンダになっていくのだというもの。運動の内部にいた人間で、この本の内容を正確に理解しながら、素直に肯定できる人はほとんどいないのでは。むしろ、正史から消されたものを拾っていくほうが、この「3.11後の叛乱」を理解するには早いと思う。そういう意味であくまでもたたき台のテキストとして、たたきがいが大いにあるという意味で秀逸ではある。

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笠井潔

1948年東京生まれ。79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され

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