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国策民営の罠 原子力政策に秘められた戦い

竹森俊平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784532168117
ISBN 10 : 4532168112
Format
Books
Release Date
October/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

電力会社の原発推進を決定づけたのは50年前のひとつの法律だった…。その成立に秘められた「民法の神様」と「愚鈍な蔵相」の戦いを軸に、政・官・財・学の意思決定力学をミステリータッチで解き明かす。

【著者紹介】
竹森俊平 : 慶應義塾大学経済学部教授。1956年、東京生まれ。81年、慶応義塾大学経済学部卒業、86年、同大学院経済学研究科修了。同大学経済学部助手、89年、米国ロチェスター大学経済学博士。主な著書に、『経済論戦は甦る』(第4回読売・吉野作造賞、日経ビジネス人文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ophiuchi

    2011年10月に出版された本。戦後日本の電力•原子力政策、特に原子力損害賠償法の成り立ちについて書かれていて、3.12が人災である理由も明示されている。

  • HiroshiKzk

    我妻栄先生が日本の現状をどう思っているか聞いてみたいですね。P160、政府が原子力の平和利用の利益を促進する必要を認め、決意する場合には、被害者の一人をも泣き寝入りさせない。という前提をとるべきてある。

  • koji

    竹森先生は、「中央銀行は闘う」、「日本経済復活まで」に続いて3冊目。信頼する経済学者だけに、安心して読めました。我妻栄先生の洞察力と水田三喜男元大蔵大臣の信念の強さが存分に描かれていて、原子力政策の行方(この主題はあまりにも重く、本書は一つの解に繋がりますが、もっと多面的に見なければと思います。)以上に、その生き方、考え方が、日常の仕事に大変役立ちました。

  • yagian

    専門家ではないが一流の経済学者(竹森先生)が、常識と公開資料で原子力政策について検討した本。仮説や推測が含まれているので論文という体裁ではないが、「常識」に基づいているので門外漢の私には非常に腑に落ちる内容。根拠とした文献はきちんと示されているので、専門家の人からの反論があればぜひ知りたい。

  • しまちゃん

    50年前に成立した「原子力損害賠償法」の解釈が現在の原子力発電事業の問題点を提起しているように感じました。50年前の時点で原発のトータル・コストについて「安くない」ということが認識されていたことに驚きました。なぜ、原発のコストは安いという常識という名の非常識が今まで広まっていたのか?不思議です。民法の神様といわれる我妻先生が原発についても明確な問題提起をされていたことも初めて知り、より尊敬の念が増しました。電力事業を民営にするか国営にするかの議論も知ることができ、電力問題について改めて考えさせられました。

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