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鞍馬天狗のおじさんは 聞書アラカン一代

竹中労

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480026392
ISBN 10 : 4480026398
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1992
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 駄目男

    今の時代、鞍馬天狗なり嵐寛寿郎の名前をあまり大きな声で言えない。いつの時代の話と言われてしまう。併し、斯く云う私とて鞍馬天狗を映画で見たことがない。当然だ。嵐寛寿郎の鞍馬天狗などは戦前、戦中、戦後の話ではないか。だが、どういう訳か、杉作少年の何代目かに美空ひばりが起用されとのを知っている。そればかりか、少年時代のチャンバラ遊びは、鞍馬天狗と丹下左膳は無くてはならない出し物だった。戦前の話とて、一応、チャンバラ映画の七剣聖ぐらいは知っている。

  • fa

    内容が尋常じゃない。このノンフィクションを読まずして何を読む。それぐらい濃いし、人を捉えている。名作。間違いない。

  • 午睡

    鞍馬天狗も見たことがない世代に属するが、それでも嵐寛寿郎という人間に興味を持って読んだ。京都木屋町の出身と聞いてああ、やっぱりと思う。こちらも京都花街の芸者一族の末裔で、竹中労が聞書きして正確に再現してくれた嵐寛寿郎の京都弁がじつに腑に落ちるのだ。玄人の使う京都弁が懐かしく、一気に引き込まれた。十歳で丁稚に出され、毎朝五時に起き荷車に油をさす日々。「京都の冬はさぶい、アカギレシモヤケ指など形もない、うんでくずれて」という過酷な少年時代。これもまたよくわかる。この生い立ちが名優を作ったのだなと胸に迫る思い。

  • uehara

    アラカンへの聞き書き。去年(?)、読んでたがいろいろあったときに放置していた。「テテなし子は可哀そうや、戸籍などとゆうものはつまり便宜なものやから、それで人間ひとり将来が助かるのやったらどんどん貸したらよい。それが道理ゆうものや、他人はいざ知らずワテの道理でおます。」p.292。 竹中の『日本映画縦断』も読みたい。

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