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雨ン中の、らくだ 新潮文庫

Shiraku Tatekawa

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101367217
ISBN 10 : 4101367213
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan

Product Description

不世出の鬼才、立川談志とその魂を受け継ぐ愛弟子の25年。
「志らくは俺と同じ価値観を持っている」。師匠はあの日、そう公言してくれた。身が引き締まる思いがした。大学在学中に、高田文夫氏の導きにより、立川談志のもとを訪れた。ドジを繰り返して怒られた入門当時。若い女性たちに追っかけられた、謎のアイドル時代。師の到達点を仰ぎ見つつ、全身落語家として精進を重ねる現在。十八の噺に重ねあわせて描く、師匠談志と落語への熱き恋文。

Content Description

「志らくは俺と同じ価値観を持っている」。師匠はあの日、そう公言してくれた。身が引き締まる思いがした。大学在学中に、高田文夫氏の導きにより、立川談志のもとを訪れた。ドジを繰り返して怒られた入門当時。若い女性たちに追っかけられた、謎のアイドル時代。師の到達点を仰ぎ見つつ、全身落語家として精進を重ねる現在。十八の噺に重ねあわせて描く、師匠談志と落語への熱き恋文。

目次 : 「松曳き」/ 「粗忽長屋」/ 「鉄拐」/ 「二人旅」/ 「らくだ」/ 「お化け長屋」/ 「居残り佐平次」/ 「短命」/ 「黄金餅」/ 「富久」/ 「堀の内」/ 「三軒長屋」/ 「やかん」/ 「天災」/ 「よかちょろ」/ 「源平盛衰記」/ 「金玉医者」「芝浜」

【著者紹介】
立川志らく : 1963(昭和38)年、東京生れ。’85年に立川談志に入門。’95(平成7)年、真打昇進。創意溢れる古典落語に加え、映画に材をとった「シネマ落語」でも注目を集める。落語界きっての論客としても知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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しかし、師匠は弟子のひしめきあう空間に我...

投稿日:2021/04/11 (日)

しかし、師匠は弟子のひしめきあう空間に我慢ができなくなり、「お前ら河岸で人間としての修業をしてこい!」となったのです。 センスを磨くにはどうしたらいいか。……それを磨くには、師匠の好きなものを片っ端から好きになるのが一番の近道ではないか。それで、師匠の好きな映画、好きな歌謡曲を吸収していったのです。

serena26 さん | 愛知県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bura

    ここに描かれている物語は志らく自身がこれは「青めだか」であると語っている。兄弟子談春の師匠、談志との日々を綴った「赤めだか」に対して「談志愛」の高さをぶつけた自叙伝である。各話が落語のタイトルになっていて、前座からテレビの人気者、真打ちになるまでを語り続ける。上昇志向の塊の様な志らくが、ここまで談志を受け継ぐことに人生をかけて来たのかと凄みを感じた。ただちょっと「自慢話」になっているところが、良くも悪くも志らくらしいのだろう。楽しく読ませて貰いました。

  • まるほ

    立川談春の『赤めだか』を読んだので、こちらも読まねば片手落ちということで読む。▼なるほど、双方を読むことでいろいろ新たに見えてくるものがある。両者はほぼ同期のライバル。どちらも談志に心底惚れ込み、自分こそが談志から愛されていると主張する。傍から見ると異常とも思える師弟愛が、この作品からも溢れている。▼良くも悪くも、著者の個性が文章からも滲み出ている。『赤めだか』に比べると、若干鼻につくかな…。本としては『赤めだか』に軍配が上がるか…。双方を読了したことで「落語」というものの深さと凄みを感じされられた。

  • tu-bo@散歩カメラ修行中

    立川談志の弟子が師匠にあてた恋文の趣があります。立川談志と言えば、現代の噺家では、志ん朝、小三治と並ぶ三大噺家という認識です。それぞれの味がありますが、談志は「凄い」。小三治は面白い、志ん朝は上手い。はっきり言って談春の「赤めだか」のほうが、書き物として面白かった。志らくの要領の良さが、鼻についた。ただ文章のうまさと、談志への思いは十二分に伝わってきた。談春の赤めだか、小三治のまくらのほうが面白かったな。

  • akihiko810/アカウント移行中

    立川志らくの自伝的エッセイ。印象度B+  今度の読書会のテーマが「古典芸能」なので、好きな談志関連の本を読む。 談志の元に弟子入りした志らくは、高田文夫と談志から「センスがある」と言われた天才肌。兄弟子・談春の「赤めだか」のドラマ版(原作未読)では志らくはやはり天才肌と描かれていたが、本人からしたらどうも違うよう。弟子の中で唯一、築地に労働修行しに行かなかったので、弟子内ではやっかみもあったらしい。 にしてもやはり志らくは談志が好きで、「弟子になるということは、師匠の価値観を共有すること」とのこと

  • ネギっ子gen

    【立川談志の霊言】なに、レビュー? やだね。そんなこたぁ、暇人のやるこった。あー、わァーったよ。うーん……、そう、ここ。てめぇで書いてやがるじゃねぇか、あとがきで。「お前の本が一番ちゃんとしている」と師匠が言ったと。この家元の洞察力の凄さ、恐れ入り谷の鬼子母神とくらァな。以上。なに、字数が足ンない。うッるさいね。あー、書名はいいな。江戸の風が吹いたぁる。冒頭に掲げた書がいい。洒落た味わいある字だ。え、家元の書か……見慣れた字とは思ったがね。じゃ、この家元の書を表紙にデーンと。できねぇ。そんな了見だから……

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