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僕はひとりで夜がひろがる 立原道造詩集

立原道造

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784891948207
ISBN 10 : 4891948205
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ガラス窓の向うで、朝が、小鳥とダンスしてます、お天気のよい青い空」。すずやかで優しい、奇跡のような言葉の結晶。たった24年しか生きなかった風のような詩人・立原道造の詩に魚喃キリコの絵を添えた詩集。

【著者紹介】
立原道造 : 詩人・建築家。1914年7月30日、東京生まれ。東京帝国大学工学部建築学科卒業。幼少時代から成績優秀で、絵画、短歌、詩に親しむ。1934年、堀辰雄が実質的な主宰者であった『四季』にて詩壇デビュー。1937年、詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』を刊行。第一回中原中也賞受賞。病床で「五月のそよ風をゼリーにして持って来てください」と願ったが、1939年3月29日、肺尖カタルにて没。享年24

魚喃キリコ : 漫画家。1972年12月16日、新潟生まれ。幼い頃から漫画家になると決心。1993年『ガロ』にてデビュー。コントラストが美しい都会的でクールな画風と自叙伝的な日常を切り取った切ないストーリーで、多くの熱狂的なファンを持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • masa@レビューお休み中

    寺山修司とか、中原中也のような魂の雄叫び、咆哮のようなものはない。立原の詩は、静寂の中に一滴のしずくを落とすような静かな主張であり、存在の証明を表すかのような言葉たちなのである。しかし、そこに異物のように魚喃の絵が重なることで、しずくたちは大いなる波紋を引き起こす。静かだった存在が、我先にと激しく主張を始めるのだ。刺激による覚醒…もしかすると、凛とした言葉の裏には艶めかしい想いが隠されていたのではないか…そうだとすると、今までの解釈が意味を成さない。全てが瓦解していく。

  • 恭子

    とても素敵な詩集。 今回は図書館で借りて読んだけれど、購入検討中。 いつも鞄に入れて持ち歩きたいな。

  • 野のこ

    この本を持った感じが手に馴染んでいいなぁと思い借りました。病気でわずか24歳の若さで亡くなられている作家さんだと知りました。良い詩を書こうという気持ちがひしひしと伝わり、「詩はだのに、いつも空ばかり眺めていた」。一緒にこっちを向いてよ!と思いました。愛するひとの詩が自分を見失ないそうになりながらも、「今こそ激しく強く生きねば」という一文にぐっときました。日常の物や外の草木、体の一部から物語が始まりそうでふわっと余韻に浸りました。デッサン風の絵も味わいあるし、ふとピンクの糸が出てきて素敵でした。

  • 片瀬

    24歳という若さでこの世を去った詩人・立原道造の詩集。カットは漫画家・魚喃キリコさんです。おしゃれなピンクの糸の和綴じ本。「夜が すれちがひながら 小さな傷をつけてゆく ちようど死の記号のやうに 僕の腿に 胸の骨に」《無題》。言いようもない虚無と感傷に切なさが込み上げます。「うつろふものよ 美しさとともに滅びゆけ!」《薄明》。後ろ向きな希望。無粋なことに、作者の自然や恋愛の情趣はよくわかりませんでしたが、この詩には強く胸を打たれました。

  • なー

    ★★★★★ 病床で『五月の風をゼリーにして持ってきてください ひじょうに美しくておいしく 口の中に入れると すっととけてしまう 青い星のようなものが食べたいのです』と望んだ詩人。24歳の若さで夭折した詩人。詩人の紡ぐ言葉は丁寧で誠実だなあと思う。厳しさや冷たさや狂気を秘めていても。八木重吉と萩原朔太郎が好きだけれど、立原道造も弦楽四重奏みたいで本当に素敵だなあ。

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