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朔が満ちる 朝日文庫

窪美澄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022651617
ISBN 10 : 402265161X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
窪美澄 ,  

Content Description

“うちら、立派に生き延びたんだよ。あの最低最悪な家から!”父からの暴力で抑圧された少年期の影に付き纏われながら生きていた史也は、自分と同じ匂いのする梓と出会い、初めて家族に向き合い始める。苦しみの先にある確かな希望に胸を打たれる傑作長編。

【著者紹介】
窪美澄 : 1965年東京都生まれ。作家。2009年に「ミクマリ」で第8回女による女のためのR‐18文学賞大賞、11年に『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞、12年に『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞、19年に『トリニティ』で第36回織田作之助賞、22年に『夜に星を放つ』で第167回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • となりのトウシロウ

    父親の暴力・虐待から逃れるために13歳で父に殺意を抱き殺そうとした史也。母に捨てられ保護施設で育った梓。幼少期に背負った心の大きな傷はトラウマになる。それでも周りの大人に助けられ人生を諦めずに生き抜いてきて本当に良かったと思う。もっとも身近な人に傷つけられた心は、心を通わす人に癒やされ、失った心の欠片を埋めていく。心の瘡蓋を剥がし過去に向き合った二人が過去と折り合いをつけて前を向く姿に心が震える。どんな絶望もやがて終わり、希望に変わると信じたい。

  • TAKA

    響いたな。DVの話は何冊か読んだけれどこれが一番響いた。なるだろうとは思っていたんだけど率直な感想はハッピーエンドで安堵した。連鎖を断ち切れることも。駐在さん、伯母、水希、吉田さんも主人公にとって重要な人物として描かれている。この人達だけで物語は作れそうなくらい。ただ生き延びてよかった。

  • piro

    「心臓で読む小説だ。」解説の冒頭に記されたこの一文がストンと腑に落ちる。かつて父親からの凄惨な家庭内暴力に苦しめられた史也。大人になってもその忌まわしい記憶から逃れることができない彼が出会った同じ匂いを纏う女性。彼らの苦しみは、まさに心臓に響く。そして常に危うさを感じさせながらも、ふたりの間に生まれた微かな希望もまた心臓の鼓動と共に膨らんでいく。ストーリーに唐突さを感じる場面もいくつかありましたが、そんな事はどうでも良い。サバイバーとなった彼らの姿に心からエールを送りたくなる作品でした。

  • しゅん

    少年期犯した罪に苦しみながら生きる青年・史也と彼と同じ匂いのする梓が過去と向き合いながら希望を見つけていく物語。父親からの虐待がテーマで息子の骨を折る描写などショッキングなシーンもありながら登場人物の何気ない会話の軽さが妙にリアルでラストの展開も凄く良かった。最後にようやく掴んだ幸せを絶対手放して欲しくない。

  • キューカンバー

    窪美澄は文体が好きです。何を読んでも楽しく読めます。この物語にも引き込まれて一気に読んでしまいました。

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