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夜に星を放つ 文春文庫

窪美澄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167923280
ISBN 10 : 4167923289
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
窪美澄 ,  

Content Description

コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係に悩む綾。早世した双子の妹の彼氏・村瀬と月に一度話す度、この先も生きていける気がしていた(「真夜中のアボカド」)。どうしようもないことに対面した時、人は呆然と夜空を見上げる。誰かを大事にする心が、切れた絆を繋ぐ―直木賞受賞作。

【著者紹介】
窪美澄 : 1965年、東京生まれ。フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で、第8回女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞しデビュー。11年受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞。同作は本屋大賞第2位、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位となる。12年『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞、19年『トリニティ』で第36回織田作之助賞、22年『夜に星を放つ』で第167回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    わたしとしたことが!ほぼ読了していると思っていた大好きな作家さんの直木賞受賞作(読み終わるまで知らなかった)を今まで読み逃していたとは。全編のテーマは「別れ」であり、縦糸に星座、横糸にコロナ渦でうっすらと彩を与えた短編集。人は出会えばそのその先には必ず別れがある。それが失恋だったり親の離婚だったり。子ども目線の小説はふだんは好みでないのに、今作ではそれがしっくりきた。好みだった『銀紙色のアンタレス』は以前アンソロで読んだことがあり、ソコだけ損をした感強し(笑)

  • ふう

    生きることはどうしてこんなに悲しいのでしょう。5つの物語を読みながら、わたしもその悲しさに取り込まれていくようでした。中心となる人物だけでなく、周りにいる人々も同じように切なさをかかえて生きていて、それでもみな、なげやりになったり誰かを恨んだりすることなく、やがて光が照らしてくれることを願いながら明日へと向かいます。離婚で家族を失った父親、いじめられている娘を心配して死んでもそばにいる母親、施設に入ることになった佐喜子さん。3人のやりきれない思いもいつかやさしい光になるのでしょうか。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    (2025-160)第167回直木三十五賞受賞作。タイトルの通り、星座と星をモチーフにした短編集。わし座のアルタイル、乙女座のスピカ、こと座のベガ…。恋愛や家族の話、ファンタジーというか少しホラーっぽい話など、様々な話があるが、共通するのは優しさと別れだろうか。恋人との別れ、家族との別れ、理由は色々あるだろうけど、大切な人と別れるのは悲しい。★★★+

  • mayu

    短編集。コロナ禍で、人と距離をとることが最善とされていた中で感じた孤独、当たり前に近くにいると思っていた人との突然の別れ。全編に星座が出てきて、そんな中でもまだ明るい未来はあるはずと希望の光を与えてくれる。自分の力だけじゃどうにもならなくても、ままらならなさを抱えたままでも、前を向いて少しずつ進んでいけそうな気持ちになる。「銀紙色のアンタレス」が好みだった。幼馴染から向けられた想い、叶うことがないとわかっているけど変えられない自分の想い。思うようにはいかないほろ苦い青春、だけど澄み切ったひと夏の思い出。

  • だーい

    今少ししんどくて、なぜか手に取った小説。全編に共通しているのは別れだけれど、叶わない片想いでもあると思った。人が人を想うことは、寂しさや切なさを伴う。願いは叶わないことの方が多い。それでも人と繋がりたいと思ってしまう。登場人物が懸命に生きようとしている姿が良かった。「生きていれば、きっといいことがある」月並みな言葉かもしれないが、そう信じたい。一番のお気に入りは「銀紙色のアンタレス」窪作品に出てくる男の子は本当に儚くて、そっと包み込んでしまいたくなるような感じで見ていて胸がきゅっとなる。

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