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もうおうちへかえりましょう

穂村弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094085365
ISBN 10 : 409408536X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2010
Japan

Content Description

正義の味方はもういない。金利はなったくゼロに近い。高度成長期に育ち、バブル期に青春時代を過ごした四十代独身男は、デフレとスタバとケータイに囲まれて、ぼろぼろの二十一世紀を生きている。永遠の女性は、きらきらした「今」は、いつ目の前に現れるのか?故郷も、家族も、夢も、希望も、志も、野望も、立身出世も、革命も、維新も、なにもかもなくなってしまった「今」という時代。白馬に乗ったお姫様がいつか現れて、俺を幸せしてくれるはず、なのに。衝撃的なダメッぷりで話題を呼んだエッセイ『世界音癖』に続く、人気歌人・穂村弘のエッセイ集第二弾。

目次 : 1(曇天の午後四時からの脱出/ 存在と時間/ 煉獄、或いはツナサンド・イーター ほか)/ 2(別世界より/ 夢の中の電話/ 愛はいつも ほか)/ 3(文学と人生/ 車内読書/ アシホたち ほか)

【著者紹介】
穂村弘 : 1962年札幌生。歌人。上智大学英文学科卒。90年、歌集『シンジケート』でデビュー。エッセイ、短歌評論、絵本翻訳などでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    3部構成になっているが、第1部は前作『世界音痴』の焼き直しの上に、虚構の徹底性を欠く。第2部以下の考察的なエッセイは雑多ではあるものの、時には短歌論、あるいは時事評論的な中に穂村氏の個性が発揮されている。ただし、時代性が強く出ているために、世代を超えた共感が得られるかは、やや疑問。つまり、良くも悪くも'80年代的なのだ。いくつかの短歌が取り上げられているが、塚本邦雄と斎藤茂吉が出てくると、それらのすべては霞んでしまう。現代短歌の大いなる壁であることを再認識する。

  • やせあずき

    大好きな穂村さんのエッセイ集を初読み。溢れる才能と自由すぎる発想と止めどない妄想の世界に、時にニヤリとしながら、時になるほど‼︎と感心しながら、時に⁇となりながらも、楽しく読了しました。

  • 佐島楓

    苦くて寂しい部分あり、独特な恋愛論あり、本への愛を叫ぶページあり、とバラエティーに富んだ一冊。以前読んだ本に村上春樹に似た文章だなと感じたところがあり、作品を愛読なさっていたということでやはり影響を受けていらっしゃったのかなと思いました。

  • 夜長月🌙新潮部

    歌人ホムホムのエッセイ。一言、一言に歌人としての鋭い感性が光るかと思えばさにあらず。脱力系のほのぼのが漂っています。「寝ころんで菓子パンを食べるのが唯一の楽しみ」って!短歌の評価アンケートで一番多かったのが「シャツをズボンの中に入れるのがカッコ悪い」。なんとなく守ってあげたくなります。でも本棚の本の並びへのこだわりはさすが。自分が本当の自分だったらするであろう並びに(見栄をはって)してみる。そこに深夜、峰不二子が忍び込むがその本の背表紙の並びに凍りつき一冊も動かせないと盗むのを諦める。何この感性。すごい。

  • dr2006

    歌人穂村弘が書く散文のエッセイ。人は見たいものを見るという。興味が無いものは意識して見ない、というより無意識に見ていないらしい。目から入った映像は視神経を伝い脳へ届くが、心の深いところで自分に縁が無いものは処理が割愛され記憶に残りづらい。例えば、自分が今凄くカフェに興味があれば街のカフェばかり目に付く。一方、興味が無い人にはカフェがそこにあることすら知らない。短いエッセイの合い間にインサートされる短歌がシュールで芳醇。あぁ、わかるわかる、それなっ。濃い日々に疲れた心身に風を通してくれるハピネス。秀逸。

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