『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く

稲田豊史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781619187
ISBN 10 : 4781619185
フォーマット
発行年月
2020年09月
日本
追加情報
:
359p;19

内容詳細

『こち亀』連載の40年は、昭和〜平成日本の歩みそのものだ!長期連載を誇った『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。そこには当時のリアルな文化事象を織り込まれており、時事ネタから、ビジネスネタ、ガジェット、ゲームなどのサブカルチャーまで多岐にわたる。『こち亀』全200巻から70年代〜10年代の日本の変遷を読み解く。


【著者紹介】
稲田豊史 : 1974年、愛知県生まれ。編集者/ライター。キネマ旬報社でDVD業界誌編集長、書籍編集者を経て、2013年よりフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • breguet4194q さん

    人気漫画でよくある○○徹底分析読本とは一線を画す一冊。所詮、ギャグ漫画だから面白ければいいじゃん、と言う思いがベースにあるが、きちんと社会論としての切り口から、持論を展開できてるから面白い。「こち亀」と同世代を生きる者にとって、連載していた40年間は自分にとってどんな時代だったのか。ノスタルジックになる訳ではないが、人生をちょっと振り返る事ができるのが心地いい。改めて漫画を読みたくなった。

  • アナクマ さん

    こち亀は、昭和後期〜平成日本の大衆(男性)社会を読み解く超一級の文化資料。そこにはあらゆるハウツー・サブカル情報があった。◉0章_浮世絵とこち亀。7章_ポリコレ考。この辺りをドキドキしながら読む。というのも、無邪気に(!)読んだ過去が今の基準で裁かれる構図になるから(志村けんやとんねるずの往年のネタが別角度から指摘されるように)◉本章の主旨はその錯誤をあげつらうことではなく、社会の写し鏡としての記録性と価値を確認してゆくものだ。しかし、自分自身の変化/変節/成熟などに向き合わざるを得ないことにもなる。→

  • yyrn さん

    そんなに上手な絵でもなく、毎回の読み切りなのにオチがあったりなかったり、何が評価されて40年も連載が続いたのか?不思議に思う人は第0章だけでも立ち読みすると腑に落ちると思う。▼確かに、昭和後期のバブル時代から平成の終わりまでの、その時々の世相や風俗、庶民の願望や当時の最先端技術の功罪を子供にも分かり易く描いた現代の「浮世絵」だったという解説は納得で、いま読むと当時と現代の差をまざまざと見せつけられるし、単なるノスタルジーだけではない、風俗史料としての価値が認められると思う。また、子供にとっては⇒

  • kei-zu さん

    先日読んだ「両さんの時代」は著者のコメントも入ったライトな構成でしたが、連載終了後に全作を振り返る本書は読み応えがあります。 融通無碍に時代に合わせて変わる作風も超長期連載ならでは。連載当初の女性蔑視の視点が徐々に改められていく経緯には、なるほど。オタクも、当初は否定的な描写の対象であったとの指摘には、そうだったなぁです。 著者は、麻里愛(マリア)と擬宝珠纏(ぎぼしまとい)の登場が読者を減らしたと書きますが、すいません、私は纏で脱落しました(^。^;)

  • アナクマ さん

    1章4章_両津は逸脱者(暴走族や軟弱で金持ちの若者、権力者など)を嗤う。金儲け行為を誇張して盛大に参加するくせに、庶民目線でそれをいじることも忘れない。また、地元の一大事である震災や五輪とは世論の動向にあわせて慎重に距離をとる。型破りキャラに見えて大衆迎合的なのである。◉私はこう思う。長期連載漫画の主人公に、人格の厳密な一貫性を求めてもそれは無意味だ(寅さん同様に)。時代と「添い寝した」キャラのふるまいは、瞬間瞬間を楽しく充実させて生きようとする多数の我々そのものである。だから支持され読まれたのだろう。→

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

稲田豊史

1974年愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社、出版社を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品