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パラリンピックと日本人 アナザー1964 小学館新書

稲泉連

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784098254750
ISBN 10 : 4098254751
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
稲泉連 ,  

Content Description

障害者スポーツの土台を作った人々のドラマ

1964年の東京パラリンピック。
障害のある人が社会の隅に追いやられていた時代、開催1年前に突如「選手」として集められた傷痍軍人や療養所の患者たちは、大会に出場することで「自立」への一歩を踏み出す。

その裏には、「日本の障害者スポーツの父」と言われる中村裕医師や、会場で外国人選手をエスコートした“元祖ボランティア”の語学奉仕団、その結成に深く関わり、その後も障害者スポーツをサポートした美智子妃の存在があった。

これは日本の障害者スポーツの土台を作った人々の物語だ。
60年前のパラアスリートや関係者の声が、2021年の東京大会、2024年のパリ大会、その先の「未来」へと問いかけることとは――。

日本の「スポーツ用義足」の第一人者・臼井二美男さんのインタビューを収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
高度経済成長下の1964年、日本中が東京オリンピックに沸く一方で、パラリンピックは人知れず開かれた大会でした。
当時は、障害のある人が表に立つ機会はほとんどなく、自身も人前に出ることに抵抗があったと言います。

そんななか、選手として出場したのは傷痍軍人や療養所の患者たち53人。彼らは大会を通して自信をつけ、自らの人生を変えていきます。

それから60年が経った社会はどう変わり、何が変わっていないのか。60年前のドラマが、現代にも通ずる問いを投げかけてくれます。


※本書は2020年に刊行された『アナザー1964 パラリンピック序章』に、追加取材で新章を加筆した新書版です。
同書は毎日新聞(2020年4月22日付)、朝日新聞(同4月25日付)、産経新聞(同5月31日付)、日経新聞(同5月9日付)、読売新聞(同6月28日付、2021年8月20日)をはじめ、各メディアで紹介されて話題となりました。

【著者紹介】
稲泉連 : 1979年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒。2005年、『ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yuka

    すごく面白いかった!知らなかった事実にも出会った。 今ではパラリンピックはスポーツの1つとして見られるようになったが、健常者がスポーツをする以上にが障害者にとってはアクセスしにくい部分があるのも事実。選手が活躍することによって環境が充分に整っていると早合点してしまうのではなく、健常者であれば越えなくても良かった壁をいくつも登った上にさらなる努力があった上での活躍であることを理解してもらいたいし、どんな背景や想いがつまってここまで来ているのかこの作品を読んで知ってもらいたい。

  • ぞだぐぁ

    東京オリンピック前に刊行された本 https://bookmeter.com/books/15362185 を再刊時に改題して義肢関連の方へのインタビューを追加した物。 パラリンピックが始まる前だけでなく、外国の選手の様子とか必要になった物とかで終わった後に日本の社会を変えていく話も。それらは決して良い方向ばかりでなくて、労働環境が極端に悪い事業所の存在やメンツでやらせようとする社会とか今でも残る話なんかも。

  • のりりん

    なかなか面白かった。ストークマンデビル大会が起源であることは知っていたが、1964年の東京パラリンピック大会がどういう状況であったのか、また、出場した「アスリート」はどういった人たちだったのか。貴重なインタビューが分かりやすく記載されており、すぐに読むことができた。直近大会のことは特に言及は無かったものの、鉄道弘済会の臼井さんや、今も活躍されている方の名前、活動も垣間見え、非常に面白く最後まで読むことができた。

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