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企業インテリジェンス 組織を導く戦略的思考法 講談社+α新書

稲村悠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065359990
ISBN 10 : 4065359996
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

的確な情報を要求し、新たな変化と危機を察知し、他社より素早く判断を下す。
社会を味方につけ、ルールメイキングで主導権を握り、競合を突き放す。
組織の弱みをあぶり出し、最強最高のチームをつくる。
そのために今、最も必要なのが「インテリジェンス・サイクル」の実装だ。

地政学リスクの高まり、米中対立の激化に加え、第二次トランプ政権によってグローバル経済が大転換する今、企業にはますます「インテリジェンス」が必要になっている。一方で、その認識が高まっても、「インテリジェンスって使えるの?」と言われる現実もある。インテリジェンスの現場とコンサルティングファームで経験を積んだ実務家が、企業を襲う危機の対応から新規事業創出まで可能にする「インテリジェンス・サイクル」の構築を指南する!

本書でお伝えしたいのは、「企業が戦略を実現するためのインテリジェンス・サイクル」です。インテリジェンス・サイクルとは、戦略の立案や課題解決のために、組織のトップ層が「情報要求」=つまり正しく課題を設定することでインテリジェンスの生成を命じ、その答えを導くものを見つけていくプロセスを指します。生成されたインテリジェンスを分析し、さらに次のインテリジェンスを生み出すべくフィードバックする。そのサイクルを繰り返すことによって、インテリジェンスは組織全体を束ね、的確な方向性を示すコンパスとして機能します。
インテリジェンス・サイクルが有効なのは、地政学リスクや技術流出、不祥事への対応だけではありません。企業が新たな技術やサービスを世の中に広めたいと願うとき、または戦略的な目標を実現するために積極的に情報を収集・分析しながら、多様なステークホルダーとのコミュニケーションを通じて合意形成を図る「攻め」の動きでも、インテリジェンスの思考法が大いに役立つのです。(「はじめに」より)

目次
第一章 日本企業のインテリジェンス・サイクルは機能しているか
第二章 新しいインテリジェンス・サイクルの形
第三章 インテリジェンス・サイクルの成功を握る鍵
第四章 インテリジェンス・サイクルに必要な人材と能力
第五章 「守り」のインテリジェンス・アプローチ――リスク・インテリジェンス・サイクル
第六章 「攻め」のインテリジェンス・アプローチ――インテリジェンス・アプローチ1
第七章 企業が主体となって社会を変える――インテリジェンス・アプローチ2
付録1 インテリジェンスにおける情報取扱適格性チェックリスト
付録2 意思決定者向けレーダーチャート インテリジェンス担当者向けレーダーチャート


【著者紹介】
稲村悠 : Fortis Intelligence Advisory株式会社代表取締役、(一社)日本カウンターインテリジェンス協会代表理事、外交・安全保障オンラインアカデミー「OASIS」講師。1984年生まれ。東京都出身。大学卒業後、警視庁に入庁。刑事課勤務を経て公安部捜査官として諜報活動の捜査や情報収集に従事した経験を持つ。警視庁退職後は、不正調査業界で活躍し、大手コンサルティングファーム(Big4)にて経済安全保障・地政学リスク対応に従事。その後、Fortis Intelligence Advisory株式会社を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • テト

    組織が正しく働くときには、明確な意思判断とそれに従った粘り強い具体的な動きが必要で、その両方を動かすのがインテリジェンスのサイクルであり、そこには人間的な信頼性やモノの見方が大切になってくる。そこには社会を今よりも良くするパブリックで科学的な考えもなければいけない。巻末の具体的なチェックリストで具体的なインテリジェンスの考え方が何となくわかってきた。

  • お抹茶

    信頼とサイクルが大事。全社的な情報集ネットワークを敷き,幅広い情報が一定のルールの下に集約されると,精度の高いインテリジェンスを作り上げられる。意思決定者が疑問を持ちそうなポイントを予想し,情報を統合して仮説と対処案をわかりやすく伝える能力が必要。複数の専門チームが同時並行で小さなサイクルを回し,最終的に大きなサイクルへ情報に集約するのがリスク・インテリジェンス・サイクルで,朝鮮半島有事などに対応。偽情報や誤情報を瞬発的・戦略的に打ち消すコミュニケーションも重要。

  • 茶幸才斎

    大国が暴れまくるせいで企業でも経済安全保障上の脅威を無視できなくなった昨今、情報活動のプロセスとして、情報要求、収集、処理・分析、報告・配布、消費、フィードバックを回すインテリジェンス・サイクルの導入を勧めている本。実効性を確保し、活動の形骸化を防ぐための考え方やサイクルモデル、必要な人材や能力について解説し、リスク管理や規制打破などへの活用事例を紹介している。環境マネジメントとかITガバナンスとかBCPとかと同様に、パッケージとしてガッツリ組み入れようとすると相応に人も要るし、負担が大きくて敵わんなぁ。

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