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Deep Life(仮)海底下生命圏 -生命存在の限界はどこにあるのか? ブルーバックス

稲垣史生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065319338
ISBN 10 : 4065319331
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan

Content Description

これまで生命は存在しないとされていた地下深部の世界。しかし、海底堆積層から膨大な数の微生物が発見された。海底下1000メートル以上、数千万年の時を経た、極限的な地質環境に生息する微生物たち。生命の限界、そして生命存在の謎に挑む海洋科学掘削調査、最前線の研究を紹介します。

目次 : 第1章 海底下の住人はだれ?―世界初の海底下生命圏掘削調査/ 第2章 1億年以上前から生きている!?―南太平洋環流域海底下生命圏掘削調査/ 第3章 生命存在の限界を探る―下北八戸沖石炭層生命圏掘削調査/ 第4章 生命の温度限界に挑む―室戸沖限界生命圏掘削調査(T‐リミット)/ 第5章 海底下生命圏とは何か/ 第6章 まだ見ぬ先へ―海洋地殻やマントルに生命は存在するのか

【著者紹介】
稲垣史生 : 1972年、福島県郡山市生まれ。福島県立安積高等学校卒業、九州大学農学部農芸化学科卒業、同大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻博士課程修了、農学博士。専門は地球微生物学。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)高知コア研究所地下生命圏研究グループリーダー・研究所長代理、海洋掘削科学研究開発センター長代理、研究プラットフォーム運用開発部門マントル掘削プロモーション室長などを経て、現在はSIP海洋玄武岩CCS基礎調査研究プロジェクト長・上席研究員。東北大学大学院理学研究科教授、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構研究院客員教授、高知大学大学院総合人間自然科学研究科客員教授を兼任。米国地球物理学連合(AGU)・日本地球惑星科学連合タイラ賞、欧州地球科学連合コペル二クスメダル、米国科学アカデミーコザレリ賞、国際地球化学会・欧州地球化学協会フェロー、AGUフェロー、石油技術協会特別賞、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    本書は著者の専門の地球微生物学、特に深海底下の生命圏と、研究のため乗船した科学掘削船について解説している。生命圏については深海底下の地層内、高温高圧の環境の中でも想像以上に生命が存在することを示しているが、詳細は、素人(わたし)には難しかった。(図表も論文掲載版と思われ、細かく読み取り困難)別の機会にでも、もう少し易しい解説期待。他方、海洋科学掘削船とそのミッションについては本人が乗船参加したJR(ジョイデス・リゾリューション)号と地球深部探査船「ちきゅう」について、実際の体験に基づき探査船の機能と⇒

  • やいっち

    海に惹かれる。海底となればなおのこと。本書は深い海の底を掘削して未知の生物圏を探求案内してくれる。宇宙に生命の誕生を探るロマンも好きだが、直下の岩盤やマントルに生命の想像を超える世界を探るのもロマンあるよね。

  • 塩崎ツトム

    海底堆積物や玄武岩間隙に住むとんでもない生物圏。その代謝の奇妙さや生態も摩訶不思議だけど、石炭層からかつての真菌が再生されるとは。海底はガラパゴスであるし、ロストワールドでもあったのだ。

  • 石油監査人

    著者は、地球微生物学者でJAMSTEC高知コア研究所地下生命圏研究グループリーダー。この本では、地下深くに生息している細菌や古細菌、バクテリアなどの微生物の生態やその探査プロジェクトについて解説しています。例えば、太平洋の水深約1千メートルの深海底から約2千メートルを掘り進んだところにも生命は存在しています。推定年齢1億歳の微生物や、120度の高温、100〜150気圧の高圧を好む細菌など、不思議な生物たちが存在する地下世界を目の当たりにすると、本当に生命の生存限界がどこにあるのか分からなくなってきます。

  • K.H.

    表紙を見て深海魚的な話かな、と思って手に取ったところまったく違った。海底のさらに地下に生きている微少生物の発見記録である。あまりにも遠い世界の、想像もしていなかった「生命圏」の話には少々置いてけぼりを食らった感もあるものの、描写は活きいきとしているし、日本の地球深部探査船「ちきゅう」の活動についても知れて、なかなか楽しい本だった。

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