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マルタの碑 日本海軍地中海を制す

秋月達郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396332914
ISBN 10 : 4396332912
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2006
Japan

Content Description

大正六年(一九一七)、第一次大戦の軍需景気に沸き立つ日本をよそに、西欧はドイツ潜水艦Uボートの攻撃によって甚大な被害を被っていた。日英同盟に則り、英国が日本に地中海への艦隊派遣を要請してきた。目的は、輸送船団の護衛と被雷艦船の救出。果敢な奮戦ぶりから「地中海の守護神」と賞賛されるに至った日本海軍秘史を、若き日の山口多聞を主人公に描く。

【著者紹介】
秋月達郎 : 1959年、愛知県生まれ。早稲田大学卒業後、東映に入社。映画プロデューサーを経て、89年から文筆活動に専念。主に歴史に題材を採った浪漫小説を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ikedama99

    夜、寝る前に読み進めた本だが、時として予定の時間を大幅にオーバーしてしまい、寝不足のもとにも。それだけ、面白く読めた。「第一次世界大戦の第二特務艦隊」派遣をもとにした小説。若かりし頃の山口多聞、小澤治三郎などの海軍士官が地中海での戦いに赴き、そこでの姿を終戦まで描く。丁寧に文章が作られている感じがしたし、これまで断片的な話でしか知らないことが物語になって姿が見えるのはすっきり感あり。最後の方でスペイン風邪の猛威が、歴戦の勇士や取り巻く人たちですら例外なく打倒していくのは辛い部分があった。今と重なってくる。

  • 鐵太郎

    1914年に始まった第一次世界大戦において、東洋の日本は漁夫の利を得たとされる。ある意味でそれは事実。しかし、歴史はそんな単純ではない。時の日本政府は基本方針として、日露戦争の痛手が癒えない状態だった当時、できれば戦争に介入したくなかったが、しかし日英同盟という形でこの戦争に巻き込まれ、激戦地であるヨーロッパほどではないにしろ、多くの犠牲を払ったもの。これは、そんな物語。

  • future4227

    若き日の山口多聞を中心に置いて、第一次世界大戦の大日本帝国海軍の活躍を描いた話。日本の歴史教育の浅さを痛感。日本海軍が地中海に遠征してドイツのUボートと死闘を繰り広げていたなんて全く知らなかった。ヨーロッパの各国から勲章を授与され、地中海の守護神とまで呼ばれる活躍ぶり。そして、シベリアに抑留されていたポーランドの孤児たち765人を引き取り、手厚い看護の後、故国へ送り届けた日本赤十字社。ドイツ兵捕虜へのもてなしと地元民との交流。フランス空軍のエースパイロットとして活躍した日本人。大正時代の日本人って凄い!

  • ぱぱみんと

    第一次世界大戦の頃の日本海軍の活躍から、日本人の勤勉さがよく伝わってきました。胸が熱くなる内容でした。地中海の作戦に従事したことが評価されたのは、その派遣自体が正しい戦略だったことの証明のように思えます。一方、第二次世界大戦の作戦で評価されるものが少なかったのは、その基本となる戦略が正しくなかったから・・・改めて、そんなことを感じました。これでは、人を生かせないですよね。

  • Yasuhisa Ogura

    地中海のマルタ島には、日本海軍の墓地がある。それは、第一次世界大戦の時に日本海軍が、かの地に派遣され、ドイツ、オーストリアの潜水艦から連合国の艦船を護衛する任務に就いていたからである。派遣された軍人の中には、山口多聞や小沢治三郎もいた。詳細はあまり明らかではない彼らの活躍ぶりを、歴史的事実とフィクションを織り交ぜながら描いたもの。しかし、それ以上に「これが、俺たちとおなじ人間の住まう島なのだろうか」と登場人物に言わしめる程のマルタ島の美しさが、印象に残った。

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